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この家は、江戸時代後期~明治にかけて、この場所で医院を開業していたその屋敷を買取り、大正後期に京室町の豪商が武田吾一設計の洋間を加えて新築した中京区にある町屋。
玄関入ったすぐ横に洋間があり、その洋間を出た右手に茶室が造られていた。 二間続きの和室の欄間は、竹内栖鳳作の東山三十六峰を題材にした作品。 なだらかな曲線美が穏やかな空間と時間を作り出している。 いろんな欄間を見たけど、これは珍しい☆ 庭と廊下の間には波打ちガラス。 普通の透明ガラスだけれど、その大きな一枚が平らの面ではない。 よく見るとかすかに波打っている。 今の工場生産ではない昔の手作りのガラス。 一枚も割れずに当時のままの姿なのだそうだ。 和室と倉に囲まれた中庭。 雨に濡れた苔の緑、木々の緑、数基の石灯籠・・ 日本庭園は雨の日こそ、その美しさ趣が数倍にも感じられる。 ここは美術館も兼ねていて、写真に写していない部屋には、着物関係の展示がしてあった。 古いものから新しいもの、長じゅばん、半襟、さまざまな着物。 着物の柄が時代を映しているという「爆弾三銃士」の銃を担いだ男の子の柄の展示に、え~こんなの着るの?とびっくり。 布が大切だった時代の、古くなった布の使える部分を何枚も接いで作った長じゅばんにもすごいなぁ~☆ 時代を偲ばせる昔の建物好き、レトロモダンの着物好き、そんな私に大満足の一日をプレゼントしてくれた素敵な京の町屋だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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