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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:子供との戯れ
今日新しくリンクをして頂いた“フーテンの科学寅”さんの影響なのか、 急に“科学”と言う言葉に反応してしまって、 毎年5月になるとアメリカの学校で催される “サイエンスフェアー”について、書いてみたくなりました。 これは全米各地どこでも、とは私は言い切れないけど、 実際に私が子供のサイエンスフェアーをする際に何かヒントを得ようと インターネットで探索したら、 続々とサイエンスフェアーで出品する作品のアイデアや、 受賞作品の事等を書かれたサイトが沢山出て来ました。 と言う事は、色々な学校で行われている事が伺えます。 さて、このサイエンスフェアー。 低学年の場合はクラス単位で先生が仕切って出品するので 心配は無用なのですが、 大体3年生~4年生位になると、個人で出品する事になります。 テーマが決められて居る場合もあったり、 自由課題であったりと、まちまちですが もうこれが、本当に親泣かせなのであります! あの、日本の夏休み最後の2,3日前の恐怖の宿題地獄に似たような 一家総出の大作業! とでも言えばお分かりいただけるでしょうか。。。?(笑) 私の経験では、出品数の多いものって大抵 ジャガイモに電気を通して電気をつける物。 火山の噴火の模型。 実際にこの模型のキットなるものが販売されていて、 ブクブクと溶岩が流れると言うプレゼンテーションが受けるみたいで、アメリカ人が大好きですよね(笑) モールス信号の仕組み。 等など、出品されるのって偏って居たりします。 だから何人もの生徒の作品がダブっているんです。 私の子供達の通っていた学校では、 一位,二位等と順位をつける事をしなかったからなのか、 どれもこれも今一パッとしていなかったんです。 そこで私が考えたのは、 どうせやるからには、 “先ず何か変わった事をして皆を驚かせてやる。” と言う事。 目立ちたがり屋の私らしい発想だったな。。。と、 後程一人で納得。 そこでたまたま加入しているブック・クラブのカタログで、 “サイエンスフェアー・プロジェクト”(2冊組)という、 正に天のお助けみたいな本を発見。 早速注文してみたものの、 JENと色々探したけれど、誰もが知っているような、 私達の意欲をそそる様なものが無くて、どうしようかと考えていた所、 そこでひらめいたのが、母が日本から定期的に送って来てくれていたビデオの中に収録されていた、 “伊藤家の食卓”ってありますよね。あの裏ワザの番組です。 その中から適当なのを選び出してやってみよう! これなら誰も知らないような物が発見出来るよ! 私:「アメリカ人もびっくりぃ~!? 見たいな物をやってやろうじゃないの!」 一同:「おおぉ~~!」 と言う事になって、(でも私が一番張り切ってたな。。。。) 今度は何百本という数のビデオカセットの中から、 探し出す作業が始まりました。 何せビデオにはランダムで色々なものが録画されているので、一つ一つ見てみないといけません。 私は夜寝る間も惜しんで、 まるで生気の抜けた幽霊のようにフラフラになりながらも、 目にクマを作りながら、 レポート用紙を片手に、早送りをしながら探し出す作業に熱中しました。 そうしていくつかの候補を挙げて、子供達に説明をしてビデオを観させ、 気に入ったものを選ばせました。 唯ここで問題だったのは、 材料が日本にあってもアメリカには無いものだったりすると、 たとえ気に入っても出品は出来ないと言う事。 アメリカに無いものを使って出すのでは、説得力がありません。。。。 そこで色々考えた末に長女JENが選んだものが、 「身の回りにある食材を使って、ゆで卵に色をつける。」 と言うもの。 これは4年ほど前に放映されたものなので、 どなたか覚えていらっしゃる人も居るかと思います。 そこで必要なのが、ゆで卵に色をつける食材。 玉ネギの皮 (黄色に染まる)、 ごぼう (緑に染まる) こればっかりは地元のスーパーには無かったので、1時間掛けてニュージャージー州にある日本食スーパーマーケットヘ買いに行きました。) その他にも色んな色に染まる物があったんですが、 すいません!記憶が定かではないです~~~! そしてここでオリジナルとして付け加えてみたのが、 ビーツ(赤カブ)、コーヒー豆、サフラン(当たり前だけど。。。) ビーンズ(赤、黒、ピンクの3種類)、 赤ワイン、etc....... とにかく思いついた物を大量の卵と共に全て買って来て、 フェアーのある2日前に、 うるさいチビ助共を寝かしつけてから、 JENと一緒に実験をして見ました。 先ずゆで卵を作ってから、殻をむいて それぞれの食材と共に煮出ししてみました。 大した結果が得られなかったのがビーンズ類。 30分~1時間の煮出しでは色は余り付きませんでした。 そこでそのまま汁の中に漬けて置きました。 すると、ピンクビーンズはほんのりとしたピンクに、 ブラックビーンズは薄い黒に。 赤いのも薄いピンクに変色しました。 ごぼうを使ったゆで卵は、どす黒い緑に変色! コーヒー=薄茶色 ビーツ=やっぱりピンク 玉ねぎの皮を使ったものは、綺麗な黄色に変色しました。 ここで一つ、これだけでは面白みというか、 作品のパンチ力に欠けるという事で、 番組で他の日に放映された“恐竜の卵を作る” と言うのも加えてやって見よう!ということになって、 番組では、ゆで卵の殻に細かいヒビを沢山入れて煮出しをしていたので、 その通りにやってみたんだけど、 どうもヒビの入り具合が甘いんです。 今一ハッキリしないんです。 旦那はそれで充分だって言ったけど、 やるからには自分が満足する物を作りたい私と長女。 変な所が似てしまったようで。。。(苦笑) 気を奮い立たせて再挑戦に挑みました。 旦那は仕事が忙しいし、朝が早いので、半分呆れて2階へ上がって行きました。 そこで2人で考えて編み出したのが、 ゆで卵の殻をむいてしまってから、 玉ねぎの皮を、ヒビが入っている様に見えるように、 一枚一枚ヒビの隙間を確保しながら埋めて行くというもの。 これが又根気の要る作業で、ピンセットを使って ヒビが上手くクッキリと出るように 息を殺しながら埋めて行きました。 そして張り終わったゆで卵をしばらく放置しました。 タイマーをセットして1時間後に、 恐る恐る2個あるうちの1個の卵の玉ねぎの皮を剥がして行くと。。。。 本当に見事にヒビがクッキリと現れた、 茶色の“恐竜の卵もどき”が出来上がったのでした。 JENと私は小躍りをしながら、 色んな角度から、何度も何度もその卵に見入ってしまいました。 ふと気が付くと、 もくもくと水蒸気の上がるキッチン。。。 周りは大量の卵の殻と、失敗作やら食材の山でごっちゃごちゃです。 時計を見ると、もう夜中の2時を回っていました。 時間の事などすっかり忘れていました。(笑) 満足する物が出来た充実感と興奮で、 2人とも眠気なんて全然感じませんでした。 私がすかさずJENに、 「ねぇ、日本のバーバが送ってくれた、ぺ○ング焼きそば食べよっか?」 と聞くと、JENは嬉しそうに顔を輝かせて 「うん!」 と大きく頷きました。 あの時の焼きそばの美味しかった事! 「美味しいねぇ~~~マミー。。。」 「最高だねぇ~~。。。」 2人で顔を見合わせてにっこり。 ペンシルバニアの片隅で、夜中に焼きそばをすする母娘。(笑) 何だかとても良い思い出になりました。 出来上った卵ちゃん達は、大事に冷蔵庫に入れ 冷蔵庫の中は満杯状態。(笑) そして次の日は、JENはディスプレーをする為の 作品に取り掛かりました。 三面鏡のような大きな折り畳みの厚紙に、 絵を取り入れながら、詳しく説明を書くのです。 どうしてこの作品を選んだのか、 どうやって実験をしたのか、その実験の結果はどうだったのか、どこが一番苦労をしたのか?などなど、 事細かく書き込みます。 ゆで卵のディスプレーにはちょっと手こずりましたが、 卵の入っていたプラスチックの入れ物を半分に切って、 その中に卵を入れるんだけど、そのままでは卵が半分くらい隠れてしまうので、 切ったもう片方の部分を逆さにしてスタンドを作り、 そこに卵を乗せると、ちゃんと卵の全体が見えるので完璧です。 卵を載せた部分の前には、使った食材を少量入れておきました。 こうすれば実感が涌きますもんね。 1日がかりで、中々良い出来上りでした。 翌日、 いざ出品の為に、学校へは皆親同伴で出掛けて行きます。 中には、結構大きな大作を持ち込む子も居て、 親は両手一杯にプロジェクトを抱えて登校している。 と言う場面もありました。 たまたまJENの担任の先生が、JENの作品を凄く気に入ってくれて、 後でわざわざ電話をして来てくれました。 どのような過程であのプロジェクトを仕上げたのか 細かく聞かれました。 それから、先生が心配して居たのは、 ゆで卵は生ものなので腐ってしまうと言う事。 サイエンスフェアーは3日間です。 どうにか持ち越すようにと、先生も私達も祈る様な気持ちでした。 結局卵はどうにか持ち応えてくれました。 最終日はもう本当にギリギリって感じで、作品を引き取りに行った時には、 ほんのり、モワァ~~~~ッと臭う寸前でしたね。(笑)危なかった! そして、 フェアーではこの卵達、大好評でした。 特に、やっぱりあの“恐竜の卵”は大ウケで、 JENのディスプレーの回りは人だかりで一杯でした。 「COOL! (かっこいい!) どうやって作ったの?」 JENは質問攻めに遭っていましたが、 その時の彼女の、 嬉しそうでいて、ちょっぴり得意げな表情が私には忘れる事が出来ません。 そして嬉しい事に、この学校のサイエンスフェアーは 賞を与えないのですが、特別に担任の先生が “特別賞”と言って、賞状を授与してくれました!(自慢) あの担任の先生が酷く気に入ってくれてたみたいで、 学校へ私が出向いて顔を会わせる度に、 あのゆで卵の話をされたほどです。 もうしつこい位に何度も何度も! そうそう、クリスマスカードにも書かれていましたよ。(笑) ここで一つ面白いなと思ったのが、 変色したゆで卵ちゃん、 時間が経つと、違う色に変色する物もあったんです。 例えば鮮やかなピンクがどす黒くなっちゃったり。。。 これもまた新たな発見でした。 翌年は、課題が決められてJEN達のクラスは 身体の部分(どこでも良い)と言う事で、 その時も又、ビデオをひっくり返して来て ヒント探しが大変でした。 JENは“目”を選んで作品を作りましたが、 その時の話はまたいつかね。。。。 本当に、一家総出のサイエンスフェアーなのでした。。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/01/27 02:48:48 AM
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