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中国清朝末期、西太后が権力を握っていた時代、貧しき糞拾いの子春児(チュンル)は占い師白太太(パクタイタイ)の予言を信じ宦官になろうと決意した。
上巻では、官僚になるための試験科挙のもようと、宦官製造人ピイウーの家での場面がすさまじい。 下巻は、ジョゼッペ・カスチョリーネに宛てた手紙から始まり(まあこれもつながっていくのだけど)新聞記者や伊藤博文まで出てくる。 史実に合わせて創作するのは難しいだろうなあと思う。 だけど、よくもこう「小説家、見てきた様な嘘をつき」ができると思う。 話の骨格がしっかりしている。 映画にしてもいいだろうなあ。 清国のことなど何も知らず、中国名は難しく、同じ漢字でも日本とは全く読み方が違う。 そういった点でとまどうことは多かったけど、最後まで読めば「蒼穹の昴」の意味もわかり、よくできた作品だなあと思う。 読み返せばまた、もっと理解が深まるだろうなあと思いながらも、次の作品が読みたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年11月26日 09時53分07秒
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