土佐一人新聞

2009/11/17(火)08:04

 熊野大社参拝

生活(3587)

 13日の夜は、那智勝浦のホテル浦島に泊まったが、このホテルが目茶目茶大きい。大きいホテルが4つ程あり、それを長い通路で繋いでいる。  そして、それぞれの建物に温泉があり、合計で6つもの大浴場があった。その内の2つは洞窟の中にある温泉で、外は太平洋の荒海が押し寄せるから、私は太平洋の冷たい波を被ってしまったぐらいであった。  実は私は見かけに寄らず神経質な所がある。それは温泉の不潔さである。今まで何処の温泉に入っても、お尻と筒先を綺麗に洗って湯船に入る人を余り見たことがない。お湯を掛ける人が居るが、そんなことでお尻に付いたウンコの粒子が流される筈が無いではないか。  つまりそのまま湯船に入れば、温泉の温かい湯で、お尻にこびり付いたウンコの微粒子が、湯でふやけて、溶けて、流れ出て、あの湯船の中で漂っているのである。だから温泉の湯で顔も洗えない。  家庭のお風呂でも、誰も洗わずに入るのだろうか、後から入る人に悪いと思わないのか、不思議でならない。そんな家庭躾もしていないとは思えないのだが。  因みに私は完全に綺麗に洗ってから湯船に入る。だけど今までそんな人、残念ながら見たこと無いのである。多分、人前で汚い恥ずかしい所を洗う行為が恥ずかしいのだろうが、洗わない方が余っぽど恥ずかしい。  日本人はこの常識を変えて欲しいもので、大勢が入る湯は綺麗な状態で維持して欲しいものだ。  その浦島ホテルの6つ大浴場を、私は回ったが、1つが離れた所であり、偶然誰も居なかった。広い温泉に私一人だった。しかも直径が2メーターほどのタライの湯船が3つ程あり、其処に温泉が流れ込んでいた。  流れ込む水量からして、1時間ぐらいで湯は入れ替わる筈で、私しか居ないのであるから、綺麗な温泉と思え、たらいに浸かり、口まで温泉の湯の中に入れ、鼻の下ギリギリまで浸かった。温泉でこんな事できたのはホント、久しぶりで珍しい。  そして流れ込む源泉の湯を舐めると、塩辛いではないか。この温泉は塩湯なのだ。久しぶりに温泉を堪能できた。  そして14日のメインは熊野大社だった。昨日とは違い午前中は曇りで、午後は天気が良くなった。  その後、熊野古道の散策となり、我々のバス仲間25人が古道案内人に連れられ説明を聞きながら歩いている時、別のグループと遭遇したのだが、驚くべき事が起こった。  そのグループの一人が香川県から来たと言ったから、私が「我々のグループは高知だが、私の生まれは香川県だ」と言った時である。相手のグループの中の或る女性が「その声は聞いた事ある声だ」と叫ぶではないか。その女性を見た瞬間、知っている顔だが、余りのビックリで誰か思い出せない。 「アッ」と言って、その女性の隣の人を見て、分かった。私の高松商業高校の時の親友のM君が立っているではないか。  そうだ、この女性は彼の奥さんだと瞬時に理解できたが、どうしてこんな所で会うのか、それが不思議で不思議でならなかった。  こんな事がこの世で起きるのである。私は高知、彼は高松、お互いに何の連絡もなく、それぞれが紀州旅行をし、しかも熊野古道の或る一部で会うという自然の会合に驚いたのだ。  しかも彼は「毎日ブログを開けているよ」と言うではないか。そんな仲の親友と偶然遭遇するのである。この世は面白いものである。   私の泊まった部屋から撮影したが、この山の中の海面に近い高さに、大きな洞窟があり、その中に温泉があった。     内海から見たホテル浦島。私が泊まったのばこの裏の太平洋側にあった。写真では見えない。    那智の滝   熊野大社

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