JINさんの陽蜂農遠日記

2019/11/01(金)23:56

『旧満州:中国・東北地方7名所大周遊8日間』の旅へ:3日目(6/21-2)           長春:伪满洲皇宫博物院(その1)・東御花園~御用防空壕~建国神廟~防空壕

この日の最初の訪問場所は『伪满洲皇宫博物院』。 『汪伪政府伪駐満洲国大使館旧址 』 汪兆銘政権は1940年から1945年にかけて存在した、中華民国の国民政府。 行政院長は汪兆銘。首都を南京としていたことから、当時の日本では南京国民政府とも呼ばれた。 中華民国南京国民政府の名で呼ばれることも多い。 ここが汪伪政府の満州国内の大使館であったのだろうか。 『汪伪政府駐伪満洲国大使館旧址 』。 『伪满洲皇宫博物院』入口門を見る。 門の前では団体が記念撮影中。 『伪满皇宫博物院餐庁』。 『伪满皇宮博物院』正門。 入って左側には『御膳房』が。 王家の紋章が刻まれた門を入るとすぐの所に、「偽満州国皇宮」とかかれた石碑があり、 中国語で「日本の帝国主義が中国に侵略し……」という内容が書かれているとのことで、 日本に対する敵愾心を顕にしているのだと。 『東御花園』への入口門が正面に。 『東御花園』への入口門から『伪满皇宮博物院』正門を振り返る。 長春におけるメインの観光地、偽満皇宮博物院を見学した。 ここはラストエンペラー愛覚覚羅(あいしんかぐら)溥儀(ふぎ)が1932年から1945年まで 過ごした宮殿。ここはもともとは塩の専売公社だったところを仮宮殿として使用したもの。 ゆくゆくは地質宮に立派な新宮殿を建てようとしていたようだが新宮殿が完成する前に 太平洋戦争が開戦し、宮殿建築にまわす資金が充当できず建設がとまったまま終戦して しまったと。 仮宮殿ということで、中は正直言ってそれほど広くなく、溥儀の生活はずいぶん窮屈で あったのではと感じられたのであった。 紫の花。 『紫丁香』。 ライラックの漢字名。 ここが『偽満皇宮博物院』の正門。 『偽満皇宮博物院』配置案内図。 『東御花園』、『御用防空壕』、『建国神廟』案内図。 『東御花園』と書かれた石碑。 入口の門に大きく描かれていたのは、蘭(西洋の蘭ではなく、フジバカマという東洋の花)を イメージした満洲国の国章。 5枚の花弁は、日本(大和)、満州、朝鮮、漢、蒙古の5つの民族を表していて、 ”五族協和”の建国理念がここにも示されていたのだと。 『同徳殿』 『東御花園』の噴水。 『天照大神防空壕』入口。 『天照大神防空壕』 天照大神防空壕は1940年に、「天照大神」を供える「建国神廟」と同じ時期に 造られたものである。鉄筋コンクリート造りであり、豪の中に「天照大神」の逗子を 置いていた。偽満州国の末期に、空襲に見舞われるたびには、祭祀官は「天照大神」を 豪の中に運んで、空襲を避ける。 『建国神廟』の遺跡は礎石部分のみ残っていた。 別の角度から。 『建国神廟の遺跡』 「「建国神廟」は、日本式の木造の神社であり、1940年に建てられたものである。 「唯神の道」を核心とした思想支配を強化するために、同年7月、日本関東軍は溥儀を訪日させ、 日本肇国の祖先とされる「天照大神」を偽満州国の「建国元神」として供え、さらにそれを 信仰し祭祀することを、東北人民に強制するように意を授けた。1945年8月11日夜、溥儀が 皇宮を逃げ出した際に、関東軍の放火で焼かれ、今は礎石だけ残っている。」 境内に横たわっていた石碑類。 『第一陣神社』。満鉄の最盛期に首都に建てた中学「新京1中」の校庭の南西にあった神社。 祭神:天照大神、神武天皇、明治天皇創立年・鎮座年等:1936(昭和11)年5月5日 『中華民国十二年癸亥4月・・・・』と刻まれた石碑。 『一天四海皆帰妙法 日達』と刻まれた石碑。 天下をして、一天四海をして、等しく救い上げねばならない。平和を作り上げねばならない。 このことを実現させるために、南無妙法蓮華経は、仏様が末法に、時代を限って残された法門だ、 ということが日蓮大聖人の宗教であるとの教え。 当時の『建国神廟』の写真をウィキペディアより。 『東御花園』の散策路を進んでいくと、観光客が立ち止まっている場所が 東御花園地下にある防空壕。 こちらが防空壕入口。 説明板 「御用防空壕は1939年に建設され、溥儀及びその家族が空襲を避けるためである。 鉄筋コンクリート造、その中、すべての部屋には衝撃波を防ぐ鉄ドアを備え、また重型爆弾の 直接攻撃を防ぐことができる。偽満洲国の家には溥儀がたまにかれの家族を連れてここに 避難していた。」 東御花園にあるプール。 溥儀は泳げなかったのだが、プールサイドで休息するのは好きだったのだと。 奥の広場の先には「嘉东殿」、『书画楼』の建物が。                               ・・・​もどる​・・・                   ・・・​つづく​・・・

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