JINさんの陽蜂農遠日記

2024/02/22(木)15:56

都内の紅葉の寺・淨真寺へ(その6)

JINさんの農園(2094)

右手への参道の先に有るのが「本堂・龍護殿」。 次に訪ねたのが、「三仏堂」の中央にあった「上品堂(じょうぼんどう)」。 上品堂の中央の扁額は「上品上生」。 「上品堂」正面。 手摺には「紫雲」が施されていた。 「上品(じょうぼん) 阿弥陀如来像 三躯」。 「来迎会(おめんかぶり) 当山には、ひろく「おめんかぶり」の名で親しまれる行事がある。これは三年ごとに奉修される阿弥陀如来ニ十五菩薩「来迎会」のことで、無形文化財に指定されている。念仏業者が臨終の夕ベに、阿弥陀さまがニ十五の菩薩さまをしたがえて西方浄土よりご来迎になるという、浄土の教えを行事にしたもので、その日は三仏堂から本堂への懸橋を信者の方々が菩薩のお面をかぶって行道する尊くもまた厳粛な儀式である。このおめんかぶりは、三年に一度の行事であり、5月5日の午前11時・午後4時の1日2回おつとめする。関東においては、当山のみの行事であり、ぜひ一度御結縁あらんことをおすすめする。なお、毎年8月16日当山の法宝物を一般公開しているので御来観ください。」 「上品上生」仏。 両手を膝の上で組み合わせ親指と人差指で輪を。 「上品上生 手印阿弥陀様が組んでいることでも有名な「上品上生(じょうぼんじょうしょう)」は、九品往生(くほんおうじょう)と呼ばれている9つの印相の1つ。九品、また3つある上品往生(じょうひんおうじょう)の中でも最上級に値している。印の組み方は、親指と人差し指で輪を作るようにして合わせ、他の指は伸ばして重ね合わせる。そのまま胡座(あぐら)をかいた上に置けば完成。「上品上生」は、「人々の中でももっとも早く極楽浄土へ行きたい」と願うこと。慈悲の心・真の心を持ち、経典を読破し理解して仏を信じる人が上品上生を組み祈りを捧げることで、極楽浄土への道が開かれるのだと。」 お顔をズームして。 そして「上品中生」仏。 「上品下生」仏。 「上品堂」と「中品堂」の間の奥にあった三重石塔の如き石塔。 「阿育王塔(あしょかおうとう) 阿育王は、紀元前三世紀のインドの王で、仏教を国教とし、慈悲の教により国民に臨み、 その恩徳国内に満ちたといわれる。インド各地に今も残る釈尊の遺跡に多くの石柱を建立して 顕彰の誠を示された。現今のインドの国旗は、この石柱の頭部の法輪である。 当山の王塔は、日本様式であり、天保年間のものである。」。 その手前にあったのが 加藤楸邨の句碑。 「しづかなる 力満ちゆき 螇蚸(ばった)とぶ」「人の気配を感じてか、草むらにじっと動かない螇蚸がいる。こちらも動かずに息をひそめ目を凝らしている。動かないのは力が抜けているのではなく、全身に力を漲らせているのだ。と、次の瞬間、螇蚸は勢いよく跳躍、飛翔したのだった。昆虫の思いがけない力強い飛翔に、作者は心を打たれたのではなかったろうか。内への充実と外への飛躍、静と動の鮮やかな対比が螇蚸の命の輝きを捉えている」とネットから。 石碑の裏面には「しづかなる 力満ちゆき 螇蚸とぶ「螇蚸(はたはた)」は昆虫のバッタの異称 と。 しかし、虫偏の漢字、“虫”のある漢字って意外と多いので調べて見た。以下、ネットから「手元の歳時記で、秋の季語/動物編に出てくる虫偏の漢字または“虫”のある漢字を含む季語を拾い上げてみましょう。・秋の蛇(へび)・秋の蛍(ほたる)・秋の蠅(はえ)・秋の蚊(か)・秋の蜂(はち)・秋の蝶(てふ、ちょう)・秋の蝉(せみ)・蜩(ひぐらし)・法師蝉(ほふしぜみ:ツクツクボウシのこと)・蜻蛉(とんぼ)・蜉蝣(かげろふ、かげろう)・虫(むし:秋鳴く虫の総称)・蟋蟀(こほろぎ、こおろぎ)・蛬(こほろぎ、こおろぎ)・蛼(こほろぎ、こおろぎ)・螽蟖(きりぎりす)・螇蚸(ばった)・飛蝗(ばった)・蟿螽(はたはた:バッタのこと)・蝗(いなご)・螽(いなご)・蟷螂(かまきり)・螻蛄(けら)・蚯蚓鳴く(みみずなく:ケラの鳴き声のこと)・秋蚕(あきご:秋に飼い育てるカイコのこと)」と。以上25件、30種類の漢字があるのだと。 次に「中品堂(ちゅうぼんどう)」 「中品堂」。 「中品上生」の扁額。 「中品 阿弥陀如来像 三躯」。 中品堂の三軆は白い薄紙に全て覆われていた。 よって以前に訪ねた時の写真、キャプションを。 「中品三仏」を見る。 中央に「中品上生」仏。 両手を前向き上方に。親指と人差指で輪を。 お顔をズームして。 「中品下生」仏。 親指と薬指で輪を。 お顔をズームして。 「中品中生」仏。 親指と中指で輪を。 お顔をズームして。 そして「三仏堂修覆 元禄11年~ 12年にかけ建立されたこの三仏堂も、安政・大正の地震の災厄により甚大な 損害をうけ、そのつど補修したが、昭和58年10月7日珂碩上人の第290年忌の勝縁に際し、 大修覆工事をおこない、創建当時の偉容を再現した。九品の阿弥陀如来像を奉祀してあるのは、九躯寺(浄瑠璃寺)と当山のみである。(都有形文化財)」 「三仏堂」を後にしてその奥の墓地に向かって進む。 墓地の中にある「開山歴代上人御廟」に向かって「中品堂」の先を左に折れて進む。 「桶置き場」を覗く。 「三仏堂」の前の路を振り返って。                                  ・・・​もどる​・・・                  ・・・​つづく​・・・

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