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カテゴリ:日本の古典
先日目にしました謡曲「恋重荷」です。
心に残りました。 ………………………………………………………… ひとときの安らぎも得ぬ 苦しみは我が身より出づ 踏み初めし恋路にまよひ よるべなくあくがれまどひ いたづらにまつはりつきて かのひとの重荷となりぬ かにかくにまだ焦がるるか あさましき恋の奴や 道すがらひとめ見るたび このこころ逸りてやまず やすまらず乱れてやまず 恋しさは重荷となりぬ 過ぎ去りし時は戻らず すれ違ひしこころ戻らず きざまれしおこなひ消えず 投げつけし言の葉枯れず ふりしぼるちから及ばず 課せられし重荷になへず かへり来ぬむかしの日々のかがやきはいまだ消えざり つくづくとせつなし つらし こまやかなこころづかひもやさしさも あはれみさへも奪ひおきて 我が身のうへはかのひとの恋の重荷となり果てて 朽ちゆきにけり 恋ひ恋ひて夜の枕にうち伏せば人にも逢はむ ほほ笑みて語らふことの尽きぬこと 泉のごとく やはらかく握りたる手の愛しきこと 命のごとし いとせめてひとめなりとも醒めてのちに逢ふよしもがな 恨みかね 思ひむすぼれ 恋しさはあくがれまどひ 身にあまる重荷となりぬ ひとときの安らぎも得ぬ苦しみを いづこへやらむ いかにせむ 誰に伝へむ ………………………………………………………… 心惹かれる2人の歌人。 式子内親王 そして紀女郎。 この2人の歌を思い起こしました。 今は我は侘びそしにける息の緒に思ひし君を縦さく思へば 紀女郎 秋こそあれ人はたづねぬ松の戸をいくへもとぢよ蔦のもみぢ葉 式子内親王 この2つの歌につきましても いつか日記に書ければいいなと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.10.28 15:27:48
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