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ひよきちわーるど

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2010.10.13
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カテゴリ:日本の美

昨夜 久しぶりにエンヤの「カースムパーフィシオ」を聴いた。
この人の作品の中では、この曲が1番好きかもしれない。

曲を聴くといっても、部屋の中で改めて聴くものではなく
もっぱら運転中の車の中にて。


空に浮かぶ三日月を見上げながらの運転ではあったのだけれど
この「カースムパーフィシオ」は・・・いかにも月を連想させると思った。

どうしてそんなことを思ったかは自分でもよく分からないけれど
不思議とこの曲を聴くときには
いつも 心に月が浮かび上がる。





・・・月と言えば 花鳥風月、雪月花を思い起こすことと思う。
それと同時に 月は私にとってひとつの人格を持った存在でもある。

もっと言えば、日本の美しさ、
季節の風物といったものから少し離れているということだろうか。




幼い頃より 朝夕、法華経を読誦しており
その勤行の終わりに

「大梵天王、帝釈天王、大日天王、大月天王、
 大明星天王等、総じて法華守護の諸天善神・・・」と祈念する箇所があり

当時まだ幼かった私は 何故かしらその箇所に惹かれ
「お月様は、法華経の中では大月天と呼ばれているのか」と
半ば不思議な思いで夜空を見上げることもあった。



中学、高校生となり 
少しずつ法華経について学んでいったのだけれど

法華経安楽行品第十四にて、
この法華経を弘めるものを必ず守護する、と
諸々の善神が誓っている箇所を拝し

月、あるいは星々に対し
日本の美しさの対象としてのみ見ることはなくなっていった。




美を愛する人から見れば 月は限りなく美しく
殊に今の季節、いよいよ秋が深まるにつれ
夜空を眺めることも多くなることと思う。

宇宙の観点から月を見る人であるならば
月は地球の衛星であり
その成り立ちについて様々検証していくことだろう。


自分自身の月の捉え方は・・・
美しさに惹かれることはあるけれど
やはり 法華経守護の善神として見ることの方が多いように思う。

だからだろうか
和歌に出てくる月、秋のもの悲しさの象徴である月には
さほど共感することもない。





私にとって月は生の象徴であり
同時に安らぎ、安心の源でもある。


夜 空を見上げ
漆黒の中に輝く月を見つけるとき

下弦の月を眺めるとき


明け方 西の空に淡く浮かぶその姿




私たちもこの地上から月を仰ぐけれど

月もまた 遙か天空から
私たちを見つめてくれているのだと思う。







  はかりがたし 法華経の会座に列なりし 
    
            大月天のまなざし深き










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Last updated  2015.03.12 09:00:42
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