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カテゴリ:生と死
今のような状態ともなると 数ヶ月前に医師と交わした会話が改めて浮かぶ。 再発すれば余命は数年と考える必要があるのかとの私の問いに 「そうです」との医師の返事。 ・・・そのことを思い起こすと同時に 再発などあり得ない、元気を出せ、と自らを励ます自分もいる。 常に相反する2人の自分がいて 時にはひどく落ち込んだり 元気になってみたり。 仮にこのたび再発はなかったとしても 異常が見つかったからにはいずれ再手術も必要になってくる。 異常をそのままにしておくこともできない故。 4ヶ月前に荷ほどきした入院のための様々なものを 再び鞄の中に詰め込まなくてはならない。 またあの痛みを経験するのかと少々憂鬱にもなるけれど とにかく乗り越えなければ。 ひとたび乗り越えることができたのだから 2度でも3度でも、乗り越えることができる。 昨日は、鶴林寺での春のお茶会へ。 例年なら裏方として朝からお寺に詰めているはずだけれど 今年は自分の体調を考え、客として参加させていただいた。 お床の花を拝見し その花に打たれた露を目にし この花びらの上の露も 時間とともに消えゆくものを そしてこの花さえも数日を待つことなく萎んでゆくものをと。 その儚さに ふと 自分たちも儚いではないか、と。 人と花と 永遠ではない者同士が向かい合う。 ・・・この春の日に そういう時をもてたことは幸いだった。 昨年の日記をここに再掲。 先日29日は、毎年恒例の春の茶会だった。 隣の市の寺院で行われるもので 毎年、数百名のお客様がお見えになる。 (中略) お手伝いをしながら 80代、90代の先生方のお話を伺うこともしばしば。 貴重なお話を伺い まことに有り難い時間であると思う。 昨年、一緒にお手伝いをしながら 今年はお見えになっていない方もいらっしゃる。 ・・・・こんな風に 昨年会えたからといって 今年もまた会えるという保証などあるはずもなく そのことを思えば 今年、一緒にお手伝いをした人であっても 来年のこの時期 再び会えない人もいるのだと思う。 一年も会えないとなると ふと、前に座っている方のお顔を拝見し ああ、お年を召されたな・・・と思うことも。 つまりはお互いさまであり 相手の方もまた、私の顔を久しぶりにご覧になり ○○さん、年取ったな、とお思いになっていることと思う。 こうやって、皆 同じ時間の中で同じように年を取り あと数十年もする頃には ここにいる人皆 この世を去っていく。 変わらぬのは 境内に咲き誇るつつじの花 空に向かいそびえ立つ この伽藍だけだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.07.14 22:21:43
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