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ひよきちわーるど

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2020.09.08
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カテゴリ:徒然に
先日は一日中、神戸の病院にて検査。

いくつかの診療科を回り、朝の10時から夕刻の5時過ぎまで。

冷房の強い中 長時間滞在していたせいか
身体がすっかり冷え切ってしまった。


検査結果は、後日郵送にて。

いつものことではあるけれど
やはり、結果を知るまでは何かと落ち着かない。

あれこれと思い悩んでも仕方のないことなので
日々、やるべきことに集中するのみ。



自身の病院通いに加え、義母の病院への付き添いへ。

眼科、整形外科、内科、脳神経外科に頭頚部科
その他義母の寝室のシーツ替え、洗濯、買い物等々。

年齢とともに気弱になっていく義母を励ましつつ
あれこれ様々なことを手伝っているうちに
本当に、あっという間に日々は過ぎ去っていく。

その中で自身の仕事、我が家の家事など
どう時間をこじ開けてきちんとこなしていくか
これもまた自分の闘いなのだと思う。



・・・神戸の病院から帰ってくると
改めて、心身ともに疲れ切っていることに気付く。

やはり病院独特の空気によるものなのかもしれない。


殊に今回のエコー検査では、最初診てくださっていた技師が
突然「ベテランを呼んできます!」と告げ

慌てて来られたベテラン技師も画像を見ながら
「うーん・・・」と呟いている。

最初の技師とベテラン技師との
「ここだよね」「そうです」
「こことここがつながってる?」「前回の画像は?」との会話。

当然のことながら ( いくら耳をダンボにしようとも )
患者の私には意味の分からぬことばかり。

いつもなら20分ほどの検査も、今回は1時間以上かかっていた。

こんなに時間がかかった、ということは
お、おそらく丁寧に診てくださったということよね。うんうん。
そう無理やり自分に言い聞かせ検査室をあとにする。


・・・もしも今回の検査、結果が「凶」と出た場合、
いろいろと考えなければならないのだろう。



病院内では、診察室は固い扉に遮られ
当然のことながら中をうかがうことなどできないけれど
待合室では、案外筒抜けになってしまう。

たった今診察を終えたばかりの患者さんのそばに
スタッフの方が来られ、
「では、○月〇日にPET検査ですね。」などと仰る。

向こうの方では別の患者さんに
「○月〇日に造影剤を使ったMRI検査です。」とも仰っている。


PET検査、造影剤。
なぜそのような検査が必要になるのか、おおよその見当は付いてしまう。

患者さんたちは一様に
いま手渡されたばかりの書類に目を落とし、無言のまま。






・・・・・数年前の私もそうだった。

数年前のあの日、診察室から出た後、
今しがた先生に言われたことが頭の中でこだまし、思考がストップしてしまった。

機械的に、手渡された書類に目を通すけれど
文字が頭の中に入ってこなかった。


ふと、自分の眼の前に座っている女性を見れば
ご両親がその人の両隣に座り、がっしりと守っていた。

そして その女性と一緒に、手渡された書類に目を通しながら
あれこれアドバイスなさっているようだった。



・・・あの日の自分の両隣を思い起こせば
ふっ、がらんどう、でしたな。 誰もおらぬ。 b(*`◇´)・゜・。

私の座席、何と広々としておることよ、と
両手を広げ肩をまわし、深呼吸をしたりした。

そして ご両親にしっかりと守られている
その人の姿を見るのがちょっと辛くて
座席をかわってしまったあの日の自分。


大丈夫、大丈夫と
何が大丈夫なのか分からぬままに呟きつつ

病院を出、モノレールの駅で椅子に座り
冬の空を見上げていた。




・・・あれから早くも数年。

これまで待合室ではいろんな人に出会い、お話を伺い
たくさんの思い出を作ることができた。

だからこそ、待合室のソファにて
うなだれている人、放心状態の人、
これから多くの検査を受けなければならない人に対し
とても他人事とは思えない。


だからと言って、いきなり「大丈夫やで!」と
他の見知らぬ患者さん達の肩を抱き
熱く語ることはしない。( 通報レベルだ )


けれど、大丈夫かな、辛くないだろうか・・と、
何とか無事であってほしい、と切に願っている。





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Last updated  2020.09.08 11:52:46
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