読売GINZA落語会のご報告
昨日の夜は「ル・テアトル銀座」で落語会。三三(さんざ)さん、扇遊さん、小米朝さん、志の輔さんの4人でした。小米朝さんは名前の通り米朝さんの息子さん。でも、名前負けしない基礎のしっかりとした、しかも耳障りの良い声で、上方らしい京都の浄瑠璃噺「胴乱幸助」を。そして、落語としてはポピュラーでも、志の輔さんでは初めて聴いた「百年目」。堅物の番頭さんが、遊び心で桜見物の舟遊びをしてちょっとハメをはずしてしまい、そこに運悪く旦那さんとハチ合わせ。思わず出た言葉が「お久しぶりでございます。…」といった他人行儀な挨拶。旦那さんはそれをとがめることもなく、翌朝番頭を呼び出して、「なんであんな挨拶をしたんだい?」と問うと、番頭が「ええ、あんな姿を見られた日には、もう(ここで会ったが)百年目だと思いました」というオチの、春を先取りした演題でした。 50分の予定をさらに10分くらい延長しての、まさに長講熱演。でも、飽きさせるどころか客席を唸らせる(もちろん笑わせる)充実した内容で、終演後アンケートを書く人が多かったことからみても、会心の出来ばえではなかったかと思います。 というわけで、さらに志の輔ワールドにはまってしまった私は、9日にも独演会に行く予定です(笑)。まるっきり追っかけみたいですが、志の輔さんの出る落語会は、東京だけでも私が通っている3倍くらいやっていますから…。しかも、そのほとんどは即日完売です。だから、これでもまだまだ”志の輔教の信者”とは言えないんですよ!