ロシア旅行(34)

※ロシア旅行(34)<五日目>-2004.9.30-

オーロラ号のすぐ前に、立派な建物がある。 ナヒーモフ
海軍学校である。 ナヒーモフ提督(1802~1855)の
名を冠したものであろう。 彼は、クリミア戦争当時の黒
海艦隊司令官で、ロシア海軍の父と呼ばれている。この
海軍学校は、日本の旧海軍兵学校に相当する学校で
あろうか。

さて、再びバスに乗車する。 バスはネヴァ川沿いに走っ
ていく。 サンクトペテルブルグは、フィンランド湾に流れ
出るネヴァ川のデルタ地帯に発達した町で、ネヴァ川の
支流や運河を含めると、65本の川と100以上の島があ
り、「北のヴェニス」と呼ばれる水の都である。

宮殿広場近くで、バスを降りる。 革命兵士の碑があり、
戦士に捧げる「永遠の火」が燃えている。 この火はモス
クワの無名戦士の墓に分火された。

広場から遠くに、「血の上の救世主教会」を望むことが
出来る。 教会の近くに行くために、バスに乗る。 バス
はグリバエドフ運河沿いで停車する。

血の上の救世主教会

 正式名称は、スパス・ナ・クローヴィ聖堂である。しかし、
 「血の上の救世主教会」という通称で呼ばれる方が多
 いのは、理由がある。 

 他ならぬこの場所で、1881年3月1日、「開放者」とも
 呼ばれたアレクサンドル2世が、人民の意志党の党員
 グリネヴィツキーによって暗殺された。

 惨劇の現場を聖堂内に取り込むため、教会の建物は
 河岸通り上に建てられた。 建物の基礎が運河の流
 れに飛び出しているのはこのためである。

 暗殺事件のすぐ後、現場には一時的な措置として小さ
 な辻堂が建てられ、その上で改めて1883年着工され
 24年の月日をかけて、現聖堂が完成した。

 教会の外観は華やかで、暗殺された皇帝の霊を鎮める
 ために造られたとは思えないほどだ。 一番高いドーム
 は81mもある。 大小のドームは、鮮やかな色の釉薬
 をかけた瓦で覆われている。 

ナヒーモフ海軍学校・サンクトペテルブルグ

34-01

34-02

34-03

34-04

ネバ川(車窓より)

34-05

無名戦士の墓

34-06

永遠の火

34-07

広場にある大きな木

34-08

34-09

追加画像は下記をクリックして下さい

血の上の救世主教会へジャンプ




© Rakuten Group, Inc.