オランダ・ベルギー(3)※オランダ・ベルギー旅行(3)-2007.4.10-09:00 ホテルを出て、バスはアムステルダム市街地 へ向かう。 30分後にアムステルダム国立博物館に着く。 大きな垂れ幕の、「青い服の娘」が人目を惹いている。 1885年完成のこの博物館は、東京駅のモデルにもなっ たアムステルダム中央駅の設計者、カイペルスによるもの だそうだ。 現在大改装中のため大部分が閉館中であるが、幸いフィリ ップス棟で、有名なレンブラント、フェルメール、フラン ス・ハルス、ヤン・ステーンの絵画など、オランダ黄金時 代のハイライト作品が鑑賞できる。 博物館のそばで下車し、小さいが素敵な門をくぐって中へ 入る。 館の入り口頭上に、「RIJKSMUSEUM」とあるが、地 元では、「レイクス」と親しまれているようだ。 館内の最初の展示室で、まずチューリップの繪が目に入る。 流石オランダ、ここでもチューリップの出迎えを受け、嬉 しくなる。 『チューリップの花束』(1639年) ハンス・ボロンヒール(1600~1660年)の作品。ここに 描かれている花(チューリップ・バラ・アネモネ・カー ネーション)は同時に咲く花ではないので、画家の想像 で描かれたものだろう。 チューリップがもてはやされ、球根の値段がつり上がる 「チューリップバブル」がはじけた後に描かれたものだ けに、画家の思いを想像せざるを得ない。 チューリップ・バブル(チューリップ狂時代とも)とは、 オランダで1637年に起こった世界最初のバブル経済事件 である。オスマン・トルコから輸入されたチューリップ の球根に人気が集中し、異常な高値がついた。その後価 格は100分の1以下にまで下がり、オランダ諸都市は混乱 に陥った。 アムステルダム国立博物館 門を入る レイクス入り口 『チューリップの花束』(1639)・ハンス・ボロンヒール 画像は以上のみ |