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2004年03月16日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
私はまるきりメカに弱いのです。ある時、友人の家(勿論南アフリカで)に行ったときのことです。帰るとき、駐車していた地面がほんの少し濡れていました。

友人が最初に気づきました。ガレージに寄った方がいいというのです。もし、水が漏れているとしたら、オーバーヒートしてしまいます。私はドキドキしながら運転し、ガススタンドを探しました。

おお、温度はどんどん上がっていきます。針は既に半分以上のところまで来ています。どうしようどうしよう。ガススタンドは・・・あったあった、と走りこみ、水が漏れてたの、といいました。

10代に見えるスタンドマンがエンジンルームを開けて見ています。水を入れる所(情けないです、名前がわからない)のキャップを取ろうとしている・・「危ない、そこは取っちゃだめ、熱湯が吹き出るわよ!」

彼は大丈夫、と言いながら、今度はクーラントタンク(なの?)を開け、指をドボンとつけ、「アヂヂ・・・」と言ってその指をなめました。

でもそれはクーリングウォーターなので、舌にはかなりの刺激があったみたい・・「あ、大丈夫?口ゆすいだら?」

彼はそんなことはなんでもないといった感じで、難しい顔をして、考え込みました。そして言ったのです。

「このクーリングウォーターは冷えてなきゃいけないんだ、エンジンを冷やすんだから。こんなに熱くなるなんておかしい。これは新しいクーリングウォーターと入れ換えなくては」

メカに弱い私は勿論反論しません。しかしその熱い水を抜く、栓が底についてないのです。彼は考えて、ガレージの奥からホースを持ってきました。

そして、ホースの先をタンクに突っ込み、もう一方を口にくわえ、そのウォーターを吸って出そうと思ったのでした。なかなか頭がいいじゃありませんか。

と思った瞬間、吸いすぎて、その熱い水はまた彼の口に入ってしまったのでした。「うぐ!」ペッペッと吐き出しながらも、まだ底に残っているどろどろしたクーリングウォーターを吸い続ける彼・・・

なんと親切なのでしょう。そして新しいボトルからたっぷりと新しくて冷たい水を入れてくれたのでした。これで大丈夫、私は、親切な彼にたっぷりとチップを払ってそこを出たのでした。・・・・続く





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最終更新日  2004年03月17日 15時58分32秒
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