てなわけで、不本意ながら前回の続きなんですけど
『アナザーストーリーズ』でロマンポルノをやるから見ろ!と
いつもの因業ランチ仲間に言ってたんですが、ワタシ自身は録画
してて、オンタイムで見てはいなかったんですね
そしたら翌日の昼にゾッド将軍から「お前見たか?」と問われ
まだ見てないよ~と言うと「ひとに勧めといて何故見ない!」と
怒られてしまいました まさか言われたとおり見てたとはねえ
「ところで 田中真理 出てた?」と尋ねると「出てねえ」って
おっかしいなあ~ 社会派番組なら田中真理は外せないでしょ
と半信半疑で録画を見てみたら 出てるじゃ~ん!
意外と田中真理を知らなかったのかな? ワタシも自慢じゃないけ
ど、日活ロマンポルノは1本も観てないんですが 田中真理 だけは
知ってますよ 今回35年ぶりに登場! そうか、こう仕上がったか
そりゃロマンポルノとくりゃ、白川和子から始まって宮下順子から
東てる美に美保純ちゃんまでいっぱいいますが、美人といったら
田中真理が一番だったでしょ グラビアとかでお世話になったかど
うだったか忘れましたが、結構好きなタイプだったんだよなあ~
で1972年に公開から2ヶ月で上映中だった三作品が猥褻だと
「下着をつけてないから」と言う理由で警視庁に摘発されるわけ
その時に田中真理が受けた取り調べを説明する映像が残っていて
考えれば考えるほど凄い侮辱だと思うわ
だいたいこの世の中に猥褻なんてことがあり得るのかしら
それでも彼らは「猥褻だ」「猥褻だ」って言うんでしょ?
でね、取り調べの時に刑事に言ったの
「みんなが言うことがホントに猥褻だったら
こういうワタシたちのやり取りなんてものも猥褻だ!」
って言ったら「そうだ!」って認めるのよね
だから彼らが一番猥褻なんじゃないかしら
う~ん、こういうスタンスてのは、70年安保も過ぎ、学生運動も
下火になって、反権力の行き場を失っていたという時代背景の中
その象徴に祭り上げられちゃったってことですかね
んで1980年に無罪判決を受けて、監督の山口清一郎は
わいせつ罪に問われながら
およそワイセツとは距離のあるものを
作って恥じている
わはは、面白ぇ~! しかしながら、監督の山口も裁判中に日活を
解雇され、田中真理も色が付きすぎて仕事が激減 映画からはフェ
ードアウトしちゃうんだよ でも今回、35年ぶりに画面に登場して
語る言葉はやはりそれ風でさ、考え方に揺るぎがないというかね
なんだか凄ぇなあ でも1本も観たこたねぇんだよな ははは
たぶん真剣に見てたのは、ワタシらより若干上の世代ですかね
だって72年たら、まだ15才なんだもん 映画館に入れてくんねえよ
まあそこを突破した猛者もいたかもしれないけど、ワタシらはどっ
ちかといえば ブルース・リー直撃世代 ですから、ボンクラで
健全なもんだったなあ
xx 今日の本 xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
SPA!
諸星大二郎『BOX 1』
清野とおる『その「おこだわり」、俺にもくれよ!! 第3巻』
(厚さ2.7cm)