原付と言われて売られている物が元は自転車と言う事は知らない人も多い。写真の様に自転車に原動機を付けて走らせていたのだ、人によっては自分でゴムタイヤの小さな物を後ろや前のタイヤに噛ませては回る様に作っていた。20-30ccのエンジンを使っていた様だ。法律で原付の免許ができた位流行っていたのだろう。市販品も有るがホンダや陸王とか2-3社くらいでしかも自分で取り付けるタイプが多かった様だ。戦後初期はみんな何でも自分で作っていた、またこの頃の自転車は重くて丈夫なため少し位重量の有るエンジンでも取り付けられたのだ。元々スピードも30kもぎりぎり出せる程度なのでそれほどの強度も必要ないのかも知れない。また部品集めも戦後は軍隊の機械や部品が出回っていて今のリサイクル業者と同じボロ屋なる物が有った、アマチュア無線をやっている人はよく真空管など集めていたそうだ。その頃はみんな自分で何でも作ったりしている人が町に何人も居たと聞いている。それが日本で出来た中小企業の原点だった様に思う。またホンダやソニーサンヨー東芝らは最初は数人の町工場から始まった事はその延長上に有るのは世界の奇跡とたたえられている、確かに成長期の日本は外国には脅威だったと思う、もうその力は日本には無いかも知れない。
季節の家電