2010/06/04(金)17:04
新アニメをつくろう(25) シナリオ
後は、小説を書くように、物語を書いて行きます。
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第1話 ウイザム(その1)
警察車両の無線の内容は、以下の通り。
イサミ地区にて、銀行強盗が発生。
レアルド希少金属を300キログラムを強奪。
現在、行員20名を人質に立てこもっているという。
その警察車両フロントに1発の20mm伝導体榴弾が
レールガンで打ち込まれた。
悲鳴を上げながら警察官が逃げ出す。
炸裂。
「あんまり待たせると、もう一発食らわせるぜ。」
武装車両の荷台に取り付けられたレールガンに再充
電する。
「ア、アニキ!ツギ、オレ、ウツ、オレ」
車両の下から、片目の男が子供がオモチャをせがむ
様に言う。
彼らは、警察に飛行艇を要求していた。
エアバンと言って、重力羽を2機付けたホバーリン
グ可能な運搬用飛行艇だ。
200kmも、飛べば国境を超え、レババという治
安の崩壊している紛争地帯だ。
そこに逃げ込む気のなのだ。
もしかすると、反政府と繋がりがあるのかもしれない。
通信装置とモニターがずらりと、並んだ警察車両の
中で、指揮官がそう説明する。
説明を受けた男は、何の反応もしなかった。
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しかし、これだと絵にしにくい。
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第一話 ウイザム(その1)
*1
警察車両の緊急灯が、ミラーボールのように銀行を、
赤と青で交互に照らしている。
警察車両の無線の声
「イサミ地区にて、武装グループによる銀行強盗が発生。
レアルド希少金属300キログラムを強奪。現在、行員20名を
人質に立てこもっています。なお、犯人は、逃走用のエア・バン
を要求しています。」
*2
ドン!
警察車両の前面に穴が開く。
*3
左右のドアから、警察官が悲鳴を上げながら出てくる。
*4
ボボン!車両が爆発する。
*5
炎と煙が立ち上がる。その奥に犯人の武装車両が見える。
荷台の上にレール砲身が2メートルのレールガンが設置
されている。普段は荷台に隠せるようになっている。
*6
ブウウンと再発射に向けて、充電が始まる。
ゲージが淡い緑の光で、満たされていく。
*7
軍服を着たプロレスラーのような体格の男が、レールガンを
構えていた。
「へへ・・あんまり待たせると、もう一発食らわせるぜ」
レールガン・・伝導体砲弾を電磁誘導により、打ち出す。
電位差のある2極のレールを使うことから、そう言われる。
車両の爆発は、榴弾(爆発物などを仕込んだ弾)によるもの。
*8
「ア、アニキ!ツギ、オレ、ウツ、オレ」
車両の下から、子供がオモチャを欲しがる様に言う。
顔半分を金属で覆っている、こちらも、軍服を着て、
同じような体格だ。
*9
通信機やモニターの並んだ警察の指令車両。
「くそ!
熱線銃だけでなく、レールガンまで隠してやがった!」
通信機を素手で叩く、警部補。
その、後ろに変わった男が立っている。
アンテナが何本も付いたヘルメットを付け、大きな金属性の
板で眼を覆っている。まるで昆虫を思わせる。
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漫画なら、コマ割ごと。アニメならシーンごとに、分けます。
とりあえず小説式に書きとめてから、コマ割する人もいます。
絵で、全て表現できればいいのですが、説明が必要な場合、
なるべく、短く、登場人物のセリフの中に入れます。
ナレーションや注釈という方法もありますが、それも話のリズムを
乱さない程度に短く。(七行くらいまでと何かの本で読んだことが)
SFの場合はリアリティを出そうと説明が多く、長くなってしまい
がちなので注意ですね。
小説や漫画の場合、読者の読解力に頼りがちですが、読むのは、
物語を楽しむためです。
難解な表現や、言葉遊びは、物語の進行には、邪魔なだけですね。
読者に邪魔くさがられては、いい物語もへったくれもない。
ぼくの場合も結構、説明長いですね。
自分のイメージの貧困さを証明しています(涙)
次ぎは、絵コンテを、ちょっとやってみます。