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LaQ制作日記

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2004年12月10日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 12月9日、空は少し白みがかっていた。

 青い板の上に、白い綿をちぎって無造作に置いたような空であった。

 男が1人歩いている。

 その男の心は、空そのものであった。

 何かすっきりしない。

 この男は読書が趣味らしい。

 最近は、面白い本がない。

 そんな嘆きが、心の中に白いもやもやを作っているのだろう。
 
 男は、いつものように図書館にいく。

 図書館は、このビルの5階にある。

 いつものように、エレベータに乗った。

 少し混んでいる。

 向こうから1人の女性が走ってくる。

 どうやら、このエレベータに乗りたいらしい。

 誰も、エレベータを止めようとしない。

 
 男は、少し腹がたった。

 誰かボタンを押してあげなよ。

 心の中でそうつぶやく。

 でも、誰もボタンを押さない。

 いれもたてもいられない。

 男は、行動する。

 ボタンを押した。

         パチ(ボタンを押した音)

 さあ、女性よ。

 エレベータに入るのだ。
 
 入って私にお礼をいいなさい。
 
 この男は、少し傲慢である。

 たかだか、エレベータのボタンを押しただけでそれを恩にきせようとしていた。

 周りが行動しないのだから、私には感謝される資格があるのだ。

 男は、そういう気持ちを態度に出していた。

          小心者?

 そうかもしれない。

 小心者ほど外見では大きい態度をするものだ。

 だが、残念なことにエレベータの扉が閉じてしまった。

 その女性は、間に合わなかった。

             残念!

 今流行りのギター侍の決め言葉を心の中でつぶやく。

 エレベータの他の乗客は、男に視線を集中した。

 そんなに、見るなよ。勇気ある行動が、そんなに珍しいのか。

 男は。相変わらず傲慢であった。

 そして、無駄になった指先をボタンから話す。

 そこには、こう書いてあった。


        ”閉”


 男は・・・男は・・・男は・・・。

 自分で悟った。

 そうだ、エレベータは、”開”ボタンを押したら開くはずなのだ。

 それなのに、ボタンを押した瞬間、閉まる速度が加速した気がしあた。

 その加速によって、女性は締め出された。

 それは・・・・この男のせいだった。

 周りの視線が集まったのは・・・・非難の視線であった。

 5階で降りるまでその男の顔は赤かった。

 停止する階のボタンが赤くなっている。

 その赤よりも、男の顔は赤かった。

 男は、そこで自分自身を停止させたかったのかもしれない。

 男の名は、”キヨヒサ”。

 本当は、小心者なのに傲慢さでそれを隠す男・・・キヨヒサ。

 その女性には、二度と合うことはなかった。


 ● 昨日の読書

 電車男
 ★★★★
 お金持ちになるちょっとした習慣術
 ★★
 伊達政宗 1~3                 山岡荘八
 ★★★★
 中原中也
 ★★★
 Musashi

 
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● 読書目標

 12月単月目標 100冊    平成17年6月末 1000冊 

  昨日読書     7冊    
  12月累計   44冊   目標まで   56冊
  総累計    515冊   目標まで  485冊
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最終更新日  2004年12月10日 09時13分38秒
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