ほなみのくたくた日記

未曾有の大災害、地震・津波から10日。
福島出身で、親姉妹が被災（幸いなことに、近親者＆仲のよい友人関係は無事）した自分が、今感じていることを少し書きたいと思います。

ただし、あくまで個人的意見＆感じたことをどこかに書きたくて書いただけ（心配してくださったたくさんの方に、無事を知らせる代わりでもあります）ですので、読んで腹が立ったりしても流していただけると助かります。



【情報】
なんといっても「twitter」「google」の強さと早さに驚きました。
「twitter」は、人が流している情報も多いので、残念ながらガセやデマも多かったようですが、それでもその情報量と早さには本当に驚きました。
知り合い全員にやってほしい、と心底思いました。

そして、見直したのが「Docomo」。
実は携帯をキャリア違いで2台所有しているのですが・・・「Docomo」はメールが死ななかった。
もちろんアンテナなどが被害を受けて完全に圏外になってしまったところ相手には無理でしたが、そうでなければほぼリアルタイムにやりとりできました。

・・・回し者ではありません、念のため。


【被災地への思い】
「何も出来ない」それは、阪神淡路の震災のとき、痛いほど思い知りました。
友人も多く住む地域、でも電話をかけるのも、もちろん被災地に飛んでいくのもNG（大迷惑）。
自分に出来るのは「募金」くらい。

今回も似たようなもので、でも今回は親兄弟が被災している・・・正直、先週は仕事が手につかず、自分にイラついてました。

そんな中、よく目にしたのが「被災経験者」の方々のブログ。
とても考えさせられるものでありましたが、でも一部に関しては非常に残念でした。
確かに経験のないわたしたちにできることは少ない。
現地に飛んでいって、ボランティアをしている自分に酔う迷惑な輩もいるかもしれない。

それでも「何かしたい」気持ちに嘘はないのです。
それをあたかも「偽善」「自分がかっこいいと思ってるだけ」としか思えない、と否定されてしまうと悲しくなりました。
twitterに書き込もうと思ってやめたことをここに書きます。

　○被災経験のある先輩方へ
　　経験のないわたしたちに、確かに気持ちは分からないかもしれない。
　　無知で無力かもしれない。
　　でも、「何かしたい」気持ちまで否定しないでください。
　　そこに嘘や偽善はないのです。

　○被災経験のない同僚へ
　　してはいけないことを絶対せず、できることを少しずつ、自分のできる範囲で
　　やっていこう！

・・・文章だけで伝えることって難しい。
だから、ブログを書いた人にも、それを紹介してる人にもそんな気はないのかもしれない。
そう思ってつぶやくのはやめました。
この自分の文章だって、言いたい事がちゃんと伝わっているのか疑問・・・ですしね。


【周囲の優しさ】
地震発生から数日後、静岡で大きな地震がありました。
住んでいる市内はそれほど大きな揺れもなく、被害もなかったのですが、発生直後、多くの知人友人からメールが入りました。
返事をするのに嬉しい悲鳴をあげていたくらいの数。

中には被災地からのメールもありました。
自分たちのライフラインも復旧していないような状態で、心配してくれているみんな。
本当に嬉しかった。


そしてそれ以上に嬉しかったのは。
震災後、会った方の多くが、自分の地元を覚えていてくれて、親姉妹の無事を心配してくれていたこと。
本当に驚くほど多くの方が「おうち（ご両親）の方は大丈夫だったの？」と声をかけてくれました。
こうして書いていても涙が出るほど。
ありがとう、本当にありがとうございました。


【今後のこと】
冒頭にも書きましたが、幸い近親者と仲のよい友人は無事でした。
原発はまだまだ不安ですが、余震も少しずつ減ってきました。

今、こんなわたしにできること。
「被災地に負担をかけない」「節電」「募金」「献血」・・・はもちろんですが、それ以上に明るく元気に生活していこうと思っています。

先日用事があって東京に行きました。
週末なのに、お店はガラガラ、浅草や銀座は人が少なく、本当に元気のなくなっている東京がそこにはありました。
計画停電も影響しているのでしょう。
舞台やコンサートを中心としたイベントものきなみ中止、お店の閉店時間も早い、電車がいつ止まるか分からない・・・外出する人が減っているのも仕方ないのかもしれません。

でも、被災していない人間にできる一番のことは、日本そのものを元気にすることだと思うのです。
精神的にも経済的にも。
個人でも、自分がしっかり生活しなければ、もし被災した両親や妹が、いざというときにサポートできないと思っています。

もう一つ。
農産物と乳製品。出荷停止にもなってしまい、今後が心配です。
復興に大打撃となる風評被害。市場に出たら頑張って購入するぞ！と意気込んでいます。
復興が形になってきたら、東北旅行の計画も立てるんだ！！



最後に。
たくさんの方から心配の気持ちを、言葉をいただきました。力をいただきました。
妹に「何も出来ない姉でごめん」とメールしたら「メールをくれるだけで（心配してくれる気持ちだけで）十分」と返事が来ました。

思ってる人と思われてる人、きっと気持ちは繋がってる。

たった10日、まだ手が届いていない人もたくさんいると思います。
忘れずに、自分のできること（思うだけでもいい）を少しずつ積み重ねて、そして日本の西と南は、笑顔絶やさず元気に生活していきましょう！！