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カテゴリ:読書
最近電車の中ではひたすらTOEICの単語帳を見ています・・・しかし2ページほど見ると劇的に眠くなり、逆に時間がもったいないので、久々に本がカムバック。 これは、とっても面白かった「13階段」の作者さんの本です。表紙がかなりコワイです。内容も若干怖い。 マンションを買ったばかりの新婚夫婦に子供ができる。だが経済的な問題を考えた夫は、今回は諦めようと妻に伝える。素直に従い、堕胎のため病院に行く妻。しかし突然妻が暴れだし、手術は中断。妻の異常な振る舞いを見た夫は、何かに憑依されているのではないかと疑い始める。憑依人格は、中絶を断固として拒絶するのだった。 憑依、っていうテーマは、とても面白いと思います。突然「私が誰か分かる?」などと聞くシーンも怖い。医療の観点でよく説明もされてるし、分かりやすいです。 でも、ちょっと私的には、ダメでした。 まず冒頭での、エロ小説かと思うような性描写。何もあそこまで緻密に描かずとも。物語にあんま関係ないし。必要なシーンだとしても、チョロっとでいんだよ、ああいうのは。趣旨に合ってない。そういう目的で読んだのではないので、そこで結構引く。 そして、いかなる事情があろうとも堕胎は悪事であるという若干偏った意見の押し付けオンパレード。 いや、堕胎は悪いことですよ。もちろん、悪いことです。してはいけません。 でも、「畜生以下」とまで言わなくても・・・。どうしても産めない事情がある場合だってあるんだよ。どんな場合であっても無理やり産めってのはどーかと・・・。私の意見として、子供は望まれて生まれてくるべきだと思うんだよね。金も社会的安定も何もなくて、そういうつもりじゃなかったのにできてしまう、っていうのは、起こりえることなんじゃないかな。なのに、おろすヤツは全員人間じゃない、なんておかしくないか??育てられないこと分かりきってて勝手に産んで、子供を不幸にすることは無責任ではないのか?? この本の場合は、産むという選択が正しかったのかも知れんけど、書いた人は男性だし、想像とか人の意見とかでしか分析できないわけで、仕方ないのかなぁと思った。あんまり男性に妊娠した女の気持ちとか書かんで欲しい。 でも、命が大切なのはゆるぎない事実です。みなさん、家族計画はきちんとしましょう☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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