2019/03/18(月)09:43
「カメラを止めるな!」 【監督 上田慎一郎。2017年】
噂にたがぬ面白い映画だった。
話が複雑な入れ子構造になっている。
低予算のゾンビドラマを撮影していると本物のゾンビが現れてパニックになる。
ここですでにドラマを撮影中のドラマという二重構造。
そのドラマがワンカットで撮影されたもので、建物の内外を移動するものの舞台を見ているような感じがする。
ところどころ不自然でひっかかる。
たとえば護身術のくだりなど、いかにもぎごちなくで印象に残るのだが、そのことにはちゃんと意味がある。さらにその護身術が伏線になっている。
そのドラマが終わると、そのドラマが撮影されるまでに何があったかという話になり、さらに撮影当日次々にトラブルがあり、その結果、あのドラマになったということがわかる。
伏線がしっかり回収されているのでわかりやすい。
緊急事態を家族とスタッフが力を合わせて乗り切り、最後は家族再生のような面があり、ちょっとさわやかに終わる。
よくできている。