2019/07/30(火)14:34
「シンデレラ」 【監督 ケネス・ブレナー。2015年】
「シンデレラ」の実写版。
どうしてもこういうのを作りたくなるんだろうね。
力を入れて作っているのはよく分かる。CG満載だがよく動いている。
興味深いのは、後にシンデレラと呼ばれる娘が、父親に「最初に肩に触れた枝」を持ち帰って欲しいと言うところ。実際にそれを受け取りはする。これには呪術的な意味があるはずなのだが、特にそのことがその後の展開に影響を与えるわけではない。それでもこのことを描かずにはいられない何かがあるのだろう。
欧米の実写映画を見るたびに思うのだが、少女の役のはずの人がすっかり大人になってしまっているように見える。継母と義理の姉二人がそんなに年が離れていないように見えてしまう。
おそらく、服装や髪型で区別しているのだろう。胸元が開いていて、胸の谷間を見せているのが娘ということなのだろうか。継母は首までしっかりボタンをかけている。
もちろん時代も舞台も特定されていない。「昔々あるところに」という設定になっている。
王子の家来の一人が黒人だが、アメリカならではの配慮なのだろう。黒人は出ても東洋人らしい人は出てこない。
別にそれを批判しようとは思わない。出てこない方が自然だ。
結末は予想とは違っていた。
義理の姉二人が熱い鉄板の上で踊り続けることもなく、継母とともに別の家庭に移っていったようだ。
こういうのを見ると文化の違いというのを考えさせられる。