非常に適当な本と映画のページ
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2018.04.27
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2018.04.26
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2018.04.25
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2018.04.24
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2018.04.23
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2018.04.22
1996年に公開された劇場版スタートレック・シリーズのノベライズ。 原作となった映画は、劇場版スタートレック第8作目に当たり、「新スタートレック(Star Trek: The Next Generation = ST:TNG)」の登場人物らが出演する劇場版としては2作目に当たる。 前作の劇場版スタートレック第7作目は、新旧スタートレックの引き継ぎを果たす役割からか、オリジナルシリーズ(原題はStar Trek。後に製作されたST:TNGと区別する為に、Star Trek: The Original Series = ST:TOSと称される様になった)のキャラが登場していたが、本作ではST:TOSのキャラは全く登場しない。粗筋: 西暦2373年。 かつて惑星連邦宇宙艦隊に壊滅的な被害を与えたボーグ集合体が、太陽系へ再び侵攻する。 ボーグ集合体は、サイボーグによって構成された電子・機械集団で、あらゆる文明を「同化」して自分らのものにし、勢力を拡大していく存在だった。同化された文明は、集合体の一部となり、個々の言動や思考は全く許されなくなる。これまで無数の文明がボーグにより侵略され、破壊されてきた。 就航したばかりの航宙艦エンタープライズE号の艦長ピカードは、以前ボーグに同化されたものの生還出来た数少ない人物だった。しかし、それ故に再同化され易くて危険だ、という理由から、迎撃任務から外されてしまう。が、ピカードは命令に反して参戦し、ボーグ集合体の主力艦ボーグ・キューブを撃破する。 しかし、爆発寸前のキューブから、小型のボーグ・スフィアが脱出。直後に時間の渦へ飛び込む。それと同時に、地球の姿が一変した。ボーグは過去へ飛び、地球を同化してしまったのだ。 エンタープライズE号は歴史を元に戻す為、スフィアを追って時間の渦へ突入する。 スフィアとエンタープライズE号が辿り着いたのは、2063年4月4日。ゼフラム・コクレーンが人類初のワープ航行を成功させ、異星人と初めて接触する日(ファースト・コンタクト)の前日だった。 人類がこの日を史実通り迎えさせる必要に、ピカードは迫られる。 ピカードは、副艦長のライカー、主任技師のラフォージ、精神カウンセラーのトロイらを地上に送り込む。 ワープ航行を行う筈の実験船フェニックス号は、ボーグの攻撃を受け、破損していた。 ライカーらは、フェニックス号の修理を手伝う事に。 エンタープライズE号の24世紀の技術を使えば、フェニックス号の修理くらい難無く済むと思われたが、エンタープライズE号との通信が途絶えてしまい、ライカーらは手持ちの機器と、現地の技術のみで修理する事を強いられる。 21世紀中頃の地球は、核戦争が終結したばかりで、大混乱の時代にあった。 ライカーらの認識では、この絶望的な時代に偉大なるゼフラム・コクレーンがワープ航行を成功させ、異星人とファースト・コンタクトを果たし、人類を一つに纏め、惑星連邦創立の礎を築いた、という事になっていた。 自分らの時代では神格化されているゼフラム・コクレーンと対面出来て興奮していたライカーらだったが、実際のゼフラム・コクレーンは神々しい人物ではなく、酒浸りの中年男性だった。人類の歴史を劇的に変えたとされるワープ航行技術も、賞金目当てで開発していただけであり、異星人との接触を果たす事になる等本人は想像すらしていなかったし、希望もしていなかった。自身を神の如く崇める未来からの訪問者らに早くも嫌気が差し、その場から逃げ出そうとする有様だった。 ライカーらは、歴史的の人物の実像に幻滅したが、後の時代の者がコクレーンを勝手に神格化してしまったのも問題だ、と考えを改める。コクレーンをどうにか説得し、フェニックス号の修理に取り掛かる。 修理を終えたフェニックス号は、宇宙へ飛び立ち、ワープ航行の準備を開始した。 一方、地球を周回するエンタープライズE号では、艦内に侵入したボーグの生き残りらと、ピカードらが戦闘していた。ボーグらは、乗組員を次々「同化」し、航宙艦の完全支配を目論む。航宙艦の通信機を乗っ取り、この時代のボーグらへ連絡しようとする。 その企みに気付いたピカードは、通信機に群がるボーグらを倒すが、ボーグの圧倒的な戦闘力に圧され、エンタープライズE号はボーグらの手に落ちてしまう。 ピカードの前に、ボーグらを統率するボーグ・クイーンが現れる。 ボーグ・クイーンは、抵抗は無駄で、地球がボーグの支配下に置かれるのは時間の問題だ、と宣言。宇宙空間に辿り着いたフェニックス号を、ワープ航行前に破壊しようとする。 ピカードは機転を利かせてボーグ・クイーンを倒し、フェニックス号の破壊を阻止。 エンタープライズE号内での死闘の事等知りもしないフェニックス号は、予定通りワープ航行を開始。 その航行は、史実通り、偶々太陽系を通り掛かっていたバルカン星人の調査船に感知される。「ワープ航行技術を確立した文明は異星人との接触が可能な高等文明だ」との認識を持っていたバルカン星人は、地球を訪れ、ゼフラム・コクレーンと歴史的な対面を果たす。 歴史が元に戻った事を確認したピカードらは、エンタープライズE号を時間の渦に飛び込ませ、自分らの時代に戻る。解説: 宇宙物というSFに、更にタイムトラベルという別ジャンルのSFを加え、しかもスタートレック・シリーズ最大の敵とも呼べる勢力を放り込んでいる。 盛り込み過ぎ。 テレビ版ST:TOSでも、劇場版ST:TOSでも、タイムトラベルを扱ったものが好評だった事、そしてテレビ版ST:TNGでは敵役としてのボーグが好評だった事から、二匹目のドジョウというか、三匹目のドジョウを狙って、この様なストーリーになったらしい(ST:TOSのキャラが全く登場しない初の劇場版とあって、何が何でも成功させる必要があった、という事情も働いたと思われる)。 安易にタイムトラベルを取り入れてしまうと、いくらでも歴史を変えられるではないかと思えてしまうし、ボーグはスタートレックの世界ではあまりにも異様で、敵としては個人的にはつまらないと考えているので、ガンガンやられても困る、というのが正直な所。 過去の世界に飛んで歴史を変えてしまう、というのがボーグらの企みだったのなら、何故わざわざ太陽系にまでやって来て、時間の渦を作ったのか、の説明はなされない。 惑星連邦から遠く離れた場所で時間の渦を作っていれば、宇宙艦隊の迎撃を受ける事無く、楽に過去へ飛んで行けただろうに。 ボーグ・スフィアの航続距離が短いから、という理由もあったのかも知れないが、それでも過去へ飛んで行く以上、いくらでも時間を掛けて向かう事が出来た筈。 まるでボーグらは、阻止される事を希望して、今回の作戦を立てたかの様である。 歴史を元通りにする為、ピカードらは過去へ飛ぶが、その割には配慮が足りない。 コクレーンと当たり前の様に接触し、自分らが未来からやって来たと伝えてしまうし、コクレーンがワープ航行を成功させ、自分らの時代では神格化されている事も伝えてしまう。 お蔭で、コクレーンは怖じ気付いてしまい、その場から逃げ出そうとする。 ライカーらは、コクレーンをどうにか説得して、ワープ航行を成功させるが、偶々上手くいった、としか言い様が無い。 惑星連邦宇宙艦隊には、プライム・ダイレクティブという法律があり、それには「自力でワープ航法を開発して外宇宙航行を行う技術レベルに達していない文明に干渉してはならない」という条項がある。 これは、惑星連邦宇宙艦隊がワープ航法を確立していない文明と接触してしまった所、悪意は全く無かったにも拘わらず悪影響をもたらし、その文明を破滅に追い込んでしまった事への反省から制定された。 過去の自分らの文明と無暗に接触したり、未来について教えたりするのは、プライム・ダイレクティブに抵触する、とは考えなかったのだろうか。非常時だから仕方ない、となると、プライム・ダイレクティブなんてあって無いものになってしまう。 テレビ版ST:TNGでは、ピカードは、「何故ここまで外交手段にこだわるのか。もう少し好戦的でもいいのでは」と観ている側が苛々する程武力行使には消極的だった。ボーグを相手にした時でも、武力にはなるべく頼らない方法で対処してきた。 が、本作では、ピカードは「外交的手段等知らん! ボーグは一体残らず倒すのが正しい!」と言わんばかりに好戦的。問答無用でガンガン倒し捲る。同化されてしまった元乗組員のボーグらさえも、「ボーグとして生き続けるくらいなら死んだ方がマシなのだ!」と言い切って倒していく。 テレビ版と劇場版という違いがあるとはいえ、何故ここまでキャラを変えてしまったのか、理解に苦しむ。 本作は、テレビ版から数年後の出来事という設定なので、同化の後遺症に悩むピカードが、ボーグへの態度を硬化した、という見方も出来なくもないが。 テレビ版ST:TNGの主役ともいえた航宙艦エンタープライズD号は、前作の劇場版スタートレック第7作目(初のST:TNG劇場版)で、あっさりと破壊されてしまう。 そんな事もあり、本作では全く新しい航宙艦が、「新エンタープライズ号」として登場する(ギャラクシー型からソブリン型に交代)。 テレビ版ST:TNGを観て慣れ親しんできた者からすると、自宅を勝手に壊され、新たな住居に転居せざるを得なくなった気分。「艦船名はこれまでと同じエンタープライズ号。乗組員も同じ。だからいいだろ?」 ……そういう問題ではない。 テレビ版から観てきたファンからすると、乗組員は勿論、艦船も引き続き登場し、冒険を繰り広げるという形で、テレビ版から劇場版に移行する事を望んでいたと思うのだが。 艦船をホイホイ変えるのは、「仏作って魂入れず」そのもの。 主力艦を、スタートレックの世界のタイムラインで10年も経たずに失ってしまう惑星連邦宇宙艦隊は際限なく効率の悪い組織、という問題点も上がってしまう。 米海軍だって、主力艦の空母を建造からたった10年で失っていたら成り立たないだろう。スタートレックも、登場させる艦船をもう少し大事にしたらどうか。 ワープ航行を成功させたゼフラム・コクレーンは、実は後の時代の者が思っている程偉大な人物ではなかった、という切り口は、面白いといえば面白い。 ただ、本作で描かれるコクレーンはあまりにも欠陥だらけで、こんな人物がワープ航行技術を開発出来たとは到底思えない。 仮に出来たとしても、実際の人物像が後世に全く伝わらず、ひたすら神格化された、というのも信じ難い。古代時代ならともかく、21世紀なら、核戦争後の混乱した時代であっても、記録を残せただろうに。 本作では、人類は2063年にワープ航行を成功させる、という事になっている。 あと半世紀にもならない。 流石に早過ぎじゃないか、と思う。 ともあれ、本作はそれなりに成功したらしく、この後続編が2作制作された後、リブートされる。 テレビ版の新シリーズも制作されており、スタートレック人気を支えた1作であるのは間違いない。 ノベライズでは、劇場版では描き切れなかった登場人物の心理面や、時代背景も描いてあり、ストーリーをより理解し易くしている。 劇場版を観てからノベライズを読んで復習するも良し、ノベライズを事前に読んで学習した上で劇場版を観賞するのも良しである。☆春の特別企画☆エントリーで当店全品ポイント5倍!【送料無料】【DC20244 スタートレック ファーストコンタクト ボーグ・クイーン フィギュア】 b0170fu7n2価格:7148円(税込、送料無料) (2018/4/21時点)
2018.04.21
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2018.04.20
2018.04.19
2018.04.18
2018.04.17
2018.04.16
2018.04.15
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2018.04.13
2018.04.12
2018.04.11
2018.04.10
2018.04.09
2018.04.08
2018.04.07
スターウォーズ・シリーズの1作。 続三部作の第二章で、エピソード8に当たる。 エピソード7で登場した新キャラが、引き続き登場。 エピソード7ではラストシーンでしか登場しなかったルーク・スカイウォーカーが、本作では重要な鍵を握る。 原題は「Star Wars: The Last Jedi」。粗筋 銀河帝国の後継組織のファースト・オーダーは、遠く離れた惑星ですら丸ごと破壊出来る超巨大兵器スターキラー基地を失ってしまったものの(エピソード7)、勢力は全く衰えず、レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)が率いる新共和国の私設軍隊レジスタンスを追い詰めていた。 レジスタンスは、ファースト・オーダーの総攻撃に耐え切れず、惑星ディカーの主力基地を放棄せざるを得なくなる。 ポー(オスカー・アイザック)の活躍により、ファースト・オーダーの巨大戦艦が破壊され、この隙にレイアを乗せたレジスタンスのクルーザーは、ワープして逃げた。 しかし、ファースト・オーダーは、ワープした艦船を追跡出来る装置を有していて、既にどこへ逃げたのか把握していた。 クルーザー内では、治療の為に医療カプセルの中で眠っていたフィン(ジョン・ボイエガ)が目覚め、ポーと再会を果たす。 一方、R2-D2とBB-8が完成させた地図を頼りに、伝説のジェダイマスター・ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)の元へ向かったレイ(デイジー・リドリー)は、遠く離れた惑星で、ルークとの対面を果たす。レイは、ルークが以前使っていたライトセイバーを渡した。すると、ルークはライトセイバーをあっさりと捨てる。レイからすると、ルークの行動は予想していなかったものだった。 レイは、彼の妹であるレイアが率いるレジスタンスとファースト・オーダーの戦いが続いており、ハン・ソロが息子のカイロ・レン(アダム・ドライバー)に殺され、レイアがルークの帰りを待っている事を伝える。 しかし、ルークは、レイア達の元へ戻る事を拒否するどころか、興味すら示さない。自分は死を迎える為にこの辺境の惑星にいる、自分の死と共にジェダイも終わる、と。 ルークは、レイに対しここから去れ、と命じるが、レイは応じなかった。 R2に説得されたルークは、強いフォースを持つレイを、ジェダイにすべく修行を始める。 ワープで惑星ディカーから逃れたレジスタンスのクルーザーだったが、ファースト・オーダーは早くも迫って来た。 ファースト・オーダーの指導者スノーク自ら率いる大艦隊の攻撃を受け、アクバー提督らレジスタンスのリーダー陣は全滅。レイアも負傷して昏睡状態に陥る。レイアの代理として、アミリン・ホルド(ローラ・ダーン)がレジスタンスの指揮官となる。 ホルドの当面の作戦は、クルーザーを護衛する艦船を盾にして、ひたすら逃げる、というものだった。クルーザーには遮蔽装置が搭載されていて、ファースト・オーダーは本艦の位置を正確に掴めないだろう、と考えていた。 そんな消極的な作戦ではレジスタンスそのものが全滅するのは時間の問題だ、とポーは反発。徹底抗戦に打って出るべきだと主張。 ホルドは、惑星ディカーからの脱出の際に戦闘部隊をほぼ全て失ったのは、ポーの命令違反による無謀な作戦が原因だと指摘し、彼の主張を取り合おうともしない。 ポーは、ワープ後にファースト・オーダーが追跡出来なくする必要があると考え、スノークが搭乗するメガ・スター・デストロイヤーに装備された追跡装置を無効化する作戦を、フィンと共に練る。 ファースト・オーダーからの脱走兵で、内部事情に詳しいフィンは、メガ・スター・デストロイヤーの防護シールドを突破するには、シールドの暗号を解読しないと不可能だと、と告げる。 ポーとフィンは、シールドの暗号をどう解読すればいいのかと考えていた所、惑星カントニカにあるカジノに暗号解読者がいるから、そいつを探し出して、解読させればいい、との情報を得る。 フィンは、クルーザーの女性整備士ローズ(ケリー・マリー・トラン)と共に、惑星カントニカへ向かう。ローズは、惑星カントニカ出身であり、その惑星に精通していた。 フィンとローズは暗号解読者を探し当てるが、接触出来る前に、軽犯罪で現地の警察に逮捕され、牢屋に入れられてしまう。どうすべきか議論していた所、同じく牢屋に入れられていた謎の男DJ(ベニチオ・デル・トロ)が、自分も暗号解読者だと告げ、牢屋のロックを解除。二人は脱出出来た。 その頃、レイは、ルークが見守る中で懸命に訓練を積んでいた。 フォースが強化されると共に、遠く離れたレンと交信出来るようになった。 レンは、自分がルークの弟子として訓練をしていた頃、ルークに殺されそうになり、それがきっかけでスノークへと傾いた事を、レイに告げる。 レイは、ルークに対し、何故弟子を殺そうとしたのか問い詰める。 ルークは、強いフォースを持つレンが、スノークの影響で暗黒面に堕ち掛けていたので、始末するしかなかった、と答える。レンをスノークの下へ走らせてしまい、ジェダイを復活させる為の活動が全て無に帰したと悟り、この惑星に身を潜める事にしたのだ、と。 レイは、レンがまだ完全に暗黒面に堕ちていない、と感じていた。自分なら彼を暗黒面から救える、とルークに告げると、修行を途中で終わらせ、ルークの下から去った。 DJが盗んだ宇宙船でメガ・スター・デストロイヤーに侵入し、追跡装置を止めに向かったフィンとローズ。直前でファースト・オーダーのキャプテン・ファズマ(グェンドリン・クリスティー)が率いるストームトルーパー部隊に捕まってしまう。 実はDJは、フィンから得たレジスタンスの作戦をファースト・オーダーに売り渡し、フィンとローズを裏切っていたのだ。 ポーとフィンが秘密裏に決行した作戦も失敗し、レジスタンスは窮地に陥る。 同じ頃、メガ・スター・デストロイヤーでは、レイがレンの説得に出向いていた。 レンは、レイの説得に応じず、彼女をスノークの下へと連れて行く。 スノークは、自分に服従する意思の無いレイを処刑する様、レンに命じる。修行の一環だ、と。 レイに心を通わせていたレンは、逆にスノークを殺してしまう。 レンは、レイに対し、「俺と手を組み、二人で銀河を支配しよう」と懇願するが、彼女はそれは出来ないと言い、メガ・スター・デストロイヤーから去った。 レジスタンスのクルーザーは、ファースト・オーダーのメガ・スター・デストロイヤーによる攻撃で、撃沈寸前にまで追い詰められていた。 昏睡状態から目覚めたレイアを含め、脱出出来る乗組員はほぼ全て脱出していた。 唯一残ったホルドは、逃せられる者は全て逃せたと確信した時点で、クルーザーをメガ・スター・デストロイヤーに突進させる。 メガ・スター・デストロイヤーは壊滅的なダメージを受けた。 フィンとローズは、混乱に乗じてメガ・スター・デストロイヤーから脱出。 レンは、スノークがレイに殺されたと嘘を吐いた上で、ファースト・オーダーの新最高指導者の座に就くと宣言した。 レジスタンスは、惑星クレイトの秘密基地に到着。 ここで体制を立て直そうと考えるが、レンを最高指導者とするファースト・オーダーは、早くも迫って来た。 どこからも支援を受けられず、絶体絶命と思われた所、ルークが姿を現す。 ルークは、レイアと対面。自分にはレンを最早救う事は出来ない、と告げた上で、基地の外に出る。 レンは、前の師匠の姿を見て、冷静さを失い、自分も外に出る。 ルークとレンは会話を交わした後、ライトセイバーで決闘を繰り広げる。 レンは、ルークに決定的と思われる一撃を浴びせたが、それでもルークは立ったままだった。 その時点で、レンは気付く。目の前にいるのはルーク本人ではなく、ルークの幻影だと。 ルークは、レイア達に再度脱出のチャンスを与える為、幻影として現れたのだった。 ルークとレンが決闘を繰り広げている間に、レイア達は基地から抜け出し、レイが乗るミレニアムファルコン号で惑星クレイトを脱出した。 自身の姿を惑星クレイトに投影させ、レイア達を逃すという大役を果たしたルークは、遠く離れた惑星で力尽き、消滅する。感想 旧三部作のエピソード4-6のメインキャラはルーク、ハン、そしてレイアの3名。 続三部作のエピソード7でハンが死に、エピソード8の本作でルークが死ぬ。 本作ではレイアは生き延びたので、次回作は彼女の死が描かれるのでは、と本作を観る限りでは期待してしまうが、レイアを演じていたキャリー・フィッシャーが本作の撮影完了後に急死しているので、それは有り得ない(キャリー・フィッシャーの母親で、女優でもあるデビー・レイノルズまでもが、娘の死の知らせを聞いてショックを受け、翌日に死去している)。 要するに、本作を以って、旧三部作のメインキャラが全員退場。 スターウォーズ・シリーズは、本来フォースが強いスカイウォーカー一族を描く物語の筈だったのに、次回作からはフォースの使い手はスカイウォーカー一族の一員ではないレイとなってしまう。 元の設定を崩し過ぎていないか。 それとも、スカイウォーカー一族のレンがダークサイドから抜け出す、という流れになるのか。父親を殺し、母親も殺す寸前まで行ったキャラが、急に改心してしても説得力が無いが、仮にもしそうなるとすると、悪役は誰が務めるのか。 エピソード6は、皇帝パルパティーンが死に、銀河帝国は滅亡に向かい、ジェダイが復活する、という期待を持たせる終わり方だったが、エピソード7と8は、エピソード6での期待感を全て裏切るがっかりものとなっている。 戦闘には勝てたが、戦争そのものには負けた、て感じ。 エピソード7の、復活した筈の銀河共和国が早々と全滅し、滅びた筈の銀河帝国がファースト・オーダーとして大々的に復活する、という設定は、とにかく残念。 この展開のせいで、「スターウォーズ=宇宙戦争」が、巨大勢力対弱小勢力とのしょぼい戦いに留まってしまっている。「新共和国対新帝国」という二大勢力の全面衝突、という風にしていれば、本当の意味での「スターウォーズ」になり、メインからサイドストーリーまで、様々な映画を制作出来ただろうに(スタートレックの銀河連邦対ロミュラン帝国に似た構図。スタートレックは予算が限られるテレビ番組がメインだったので、抗争は地味になっていたが、予算が何倍もある映画がメインであるスターウォーズなら、派手な戦いを描けた筈)。 何故私設軍隊であるレジスタンスによる戦いにこだわるのか。 続三部作の新共和国は、ファースト・オーダーという反体制勢力の存在すら確認出来なかった盆暗共で、滅ぼされても当然としか言い様が無い、というものになってしまった。 新共和国以上のがっかりは、旧三部作で主人公だったルーク・スカイウォーカー。 エピソード4と5のルークは、ヨーダによるジェダイの修行を終わらせらなかったので、ジェダイとしては未熟な部分もあった。 が、エピソード6ではジェダイとしてまともになってきている姿で登場し、終わり頃には物凄いジェダイマスターになってくれるのでは、という期待を抱かせてくれた。 が、本作では、未熟なまま周囲により「伝説のジェダイマスター」に祭り上げられてしまった、という事実が明らかにされる。 実の父親がダークサイドに陥ってしまったのだから、その恐ろしさを充分理解していて、弟子の訓練も慎重に、きちんとやるのかと思いきや、甥のカイロ・レンを何でもない様にダークサイドへと導いてしまった事実が判明。 本人の言い分では、スノークがレンをそそのかし、後戻り出来ない段階にまで来ていた、という事になっているが、本作で登場するスノークはそこまで人望に厚そうな人物で無いのも明らかにされるので、単にルークの力量不足だと思われる。 何故制作者はルークをここまでの駄目キャラにしてしまったのか、理解出来ない(ヨーダの幻影が現れ、ルークを子供扱いする場面も、ルークの駄目っぷりを後押しする)。 ルークを演じるマーク・ハミルの駄目っぷりが、そのまま演じているキャラに投影された感じ(マーク・ハミルのスターウォーズ以降の俳優人生が大成功となっていないのは、本人だけのせいではないのだが)。 エピソード7では、通信装置の投影としか登場していなかったファースト・オーダーの最高指導者スノークが、本作では直に登場する。 投影では、物凄いでかい姿で映っていたので、それくらい存在感があるキャラなのかと思いきや、小さい爺に過ぎなかった。 皇帝パルパティーンの劣化版コピー、といった感じで、凄みを一切感じさせない。 言動もパルパティーンの猿真似以下。 レンを叱責する姿は、ボケて癇癪を起し捲る爺そのもの。 何故こんなしょぼい人物がファースト・オーダーを発足させられたのか、何故レンがこんなのにそそのかされてダークサイドに堕ちたのか、さっぱり分からない。 しょぼいながらも登場したのだから、今後物凄い事をやらかしてくれるのかと思いきや、本作でレンに叛逆され、あっさりと殺されてしまう。 皇帝パルパティーンも、一番弟子のダース・ベーダーに殺されている。スノークが、その孫で同じく一番弟子のレンに殺されるのは、運命だったとしか言い様が無い。 ただ、それにしてもあっさりと登場し、あっさりと殺され過ぎ。 続三部作の主人公はレイだが、彼女の言動も訳が分からなくなってしまっている。 ルークの元に推し掛けてジェダイの訓練を受けさせろと迫ったものの、訓練を途中で放り出してレンの元へ走る。自分なら彼をダークサイドから救える、と。 レンは、レイの説得を受けず、スノークを倒し、自らファースト・オーダーの最高指導者の座に就く。 レイは、レンの説得を諦め、彼の下を去り、レジスタンスへ戻る。 ジェダイの訓練は中途半端に終わり、レンの説得には失敗して、彼をより強大な敵にしてしまう。 思い付くまま行動するだけで、何一つまともに成功していない。 設定が、これまでのエピソードからして変わってしまったキャラもいる。 エピソード6で、レイアはルークの妹である事が明らかにされる。 家系からして、フォースが強くても不思議ではないが、正式な訓練を受けてはいないので、フォースを操るまでには至っていない、という事になっていた筈。 本作では、レイアはレジスタンスのリーダー陣が全滅した際、本人も宇宙空間に放り出され、死亡。 ……と思っていたら、昏睡状態にも拘わらず宇宙空間を移動し、クルーザーに戻り、生還。 いつからここまで凄い事が出来る様になっていたのか、その説明がなされていないので、違和感あり捲り。 これだったら、リーダー陣が全滅した時は偶々その場に居合わせてはおらず、死は免れたが、衝撃で意識を失った、という展開にしていた方が、納得がいっただろうに。 結局何の為に登場していたのか、というキャラも多い。 エピソード7で、フィンの上官で、ストームトルーパーの統率役を務めるキャプテン・ファズマが初登場。 その特徴的な姿から、エピソード7で手強い敵としてフィンやレイの前に立ちはだかるのかと思いきや、馬鹿な役しか与えられなかった。 エピソード8では、もう少しレジスタンスの脅威になってくれるのかと期待していたが、制作者側にとって最早不要なキャラになってしまったらしく、フィンとの決闘で呆気無く倒されてしまう。 こんな雑な扱いをするなら、そもそも登場させるな、と思ってしまった。 エピソード7では、旧三部作では主人公の一人だったハン・ソロが死ぬ。 その代りの役として登場させたと思われるのが、DJと思っていた。 ちょっと怪しい雰囲気が、ハン・ソロとそっくりだったから。 が、DJはフィンとローズを裏切り、ファースト・オーダーに売り渡してしまう。 この裏切りは上辺のもので、後々に再登場して、フィンとローズを助け、「あの裏切りは演技だった」という展開になるのかと想像していた。 が、DJは裏切って退場した後、そのまま再登場せず、単なる裏切りキャラで終わってしまう。 何の為に登場したのか、分からない。 というか、フィンとローズが惑星カントニカへ出向いて暗号解読者を連れて来て、メガ・スター・デストロイヤーを不能にさせる、という作戦自体、上映時間を稼ぐ為だけになってしまっていた。 DJだけでなく、新たに登場する他のキャラも、魅力に乏しい。 ローズは、スターウォーズ・シリーズ初の東洋系俳優によるキャラ。 ベトナム系女性、との事。 それ自体は問題無いのだが……。 女優を容貌だけで判断するのは良くないと分かってはいるものの、何故こんなオバサン臭いのを起用する事にしたのか、と制作者の判断を疑う。 序章で、ローズの姉という設定のキャラが登場するが、そちらの方がまだ観ていられる容貌だった。 ベトナム系にしては英語が堪能だったから(ネイティブ並)、という理由で採用されたとしか思えない。 旧三部作でも、レイア演じるキャリー・フィッシャーが「プリンセスにしてはブス過ぎる」と酷評された例があるので、容貌の良くない女優を起用するのは、ある意味伝統か。 レジスタンスも、何故人々を引き付けるのか、最早理由すら分からない状態に陥っている。 ファースト・オーダーの攻撃をクルーザーに引き付け、その裏で乗員を逃す、というボルドの作戦(後にレイアの作戦であった事が判明する)も、きちんと皆に伝えていれば有効なものに成り得たのに、伝えないから、ポーは最終的には失敗に終わる作戦を秘密裏に決行せざるを得なくなる。 敵を欺くにはまず味方を欺け、という事だったのかも知れないが、幼稚過ぎ。 邪悪だが単純明快なファースト・オーダーが、強大な勢力に成長したのも、理解出来る。 スターウォーズ・シリーズの制作元であるルーカスフィルムは、ディズニーに買収された。 その結果、今回の続三部作の制作が決まったのだが……。 買収に掛かった費用を回収したいが為に、やっつけ仕事で続編を作っている感が否めない。スター・ウォーズ/最後のジェダイ MovieNEX (初回限定) 【Blu-ray】価格:3764円(税込、送料別) (2018/4/6時点)
2018.04.06
2018.04.05
2018.04.04
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2018.04.02
2018.04.01