カテゴリ:読書
22日発売の「小説新潮」4月号に掲載される歌手、尾崎豊の「創作ノート」には、歌詞のもとになった詩や日記などがつづられている。20年前に26歳で亡くなった“若者のカリスマ”の素顔が浮かび上がる内容だ。
創作ノートは、大学ノートやルーズリーフなど約60冊分。15歳ごろから亡くなる平成4年までに書かれたとみられる。 注目したいのは、昭和62年12月、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された後に、東京拘置所で書かれた部分。ノートの最初にあったのは、「太陽の破片」の原詩だった。日付は63年2月10日で、一度書いたフレーズを横線を引いて消すなどの丁寧な推敲(すいこう)のあとが分かる。尾崎さんは同月22日の有罪判決後に活動を再開するが、この曲は同年6月の歌番組で披露された。これが尾崎さんにとって生涯で唯一のテレビ出演となった。 「小説新潮」の新井久幸編集長は当時、ちょうどこの生放送を見ていたという。「テレビに出ない人なので意外だった。尾崎らしく歌っているのを見て、こみ上げるものがあった」と語る。ファンにとっても思い入れのある楽曲だ。 今回はノートの一部を96ページの特集の中で、肉筆が分かる形で掲載。4月6日には「完全版」の単行本『NOTES』(新潮社)が発売される。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年03月21日 10時47分32秒
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