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カテゴリ:乗り鉄
黒部川の電源開発のための資材輸送を目的に建設された鉄道である。黒部川は両岸が切り立った崖や急斜面の急流となっており、ダムの建設には好条件だが、古くから人々を寄せ付けない地形であった。日本電力により開発がすすめられ、延伸を重ねながら1971年に関西電力の子会社として現在の黒部峡谷鉄道が設立された。
線路は、富山地方鉄道の宇奈月温泉駅のとなり宇奈月駅から終点の欅平まで一般客が乗車できるが、線路はさらにこの先まで延びており、黒部ダムまで工事用トロッコやエレベーター、ケーブルカーや専用バスで結ばれている。関西電力の設備のため非公開であるが、近年内部見学のツアーが催行されているので、運がよければ内部の見学が可能である。 黒部峡谷鉄道に乗るのは初めてではなく、初乗車は2011年である。このときは団体旅行であったため、終点の一駅手前の鐘釣駅までしか乗っていないのである。このため、乗り残した一駅区間に乗って完乗を果たすため、再度北陸まででかけたのである。 2011年の初乗車は5月のため、いたるところに残雪がある。鐘釣駅のほど近くに万年雪のスポットがあるが、多くの雪を蓄え、天然のダムの役割を果たしていることがよくわかった。 今回は、2023年10月に乗車。時々小雨がぱらつく天気であったが、体が濡れてしまうことはなかった。宇奈月温泉駅までは、元京阪電車の車両に乗車。北陸新幹線の新黒部駅からの乗り換えで関東から黒部までとても近くなったことを実感する。 宇奈月ダム上流の湖面。 猿専用の吊り橋。 黒部第2発電所付近。 鐘釣駅をからは黒部川の流れは車窓の左側に移る。ここから先は、トンネルが多く眺めがききにくくなる。 終点の欅平駅。多くの観光客がおり、散策することも可能だが、今回は軽装のため数十分の滞在の後折り返す。折返し列車は、窓付きの車両(リラックス車両)で帰路についた。 駅前は黒部第3発電所である。このさらに上流に世紀の難工事で知られる「黒四ダム」がある。18kmほど上流である。 展望台から新山彦橋をわたるトロッコ列車。手前のアーチ橋は、宇奈月ダムが完成する前までに利用されていた旧橋である。 富山地方鉄道の列車は、西武鉄道のレッドアロー号だろうか。この車両は私が子供の頃から走っていた。 いまでもこのような昔の懐かしい車両に乗車できるのが奇跡のよう。車内はリクライニングシートで座席の回転も可能であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.10.28 21:37:11
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