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HorizonDream(HAWAII・GUAM・SHONAN ISLANDSTYLE)

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November 30, 2005
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 小田和正さんのクリスマスの約束を、さいたまアリーナまで観にいってきた。
 彼は、僕が学生のころオフコースというバンドをやっていて、そのころからの一ファンだ・・。
 仕事柄、シングライクトーキングというバンドに携わり、小田さんが、ご意見番だったので、一度FM仙台で番組をご一緒させていただいた。

 コンサートのパンフレットのまえがきに、とてもいいことが書いてあったので、引用させていただきます。

(引用)
「大好きな君に」
 何かにつけて「最後のオリジナルアルバム」とか「最後のツアーになるらしい」とか言われるようになった。とにかく自分の仕事に「最後の」というなんだか重苦しい言葉が勝手につけられる。最年長なんとかもよくいわれるなあ。そうだ!「風のようにうたが流れていた」(注:TBS系で昨年末放映された番組ーDVD化されてます。)のときは、集大成ってことになってた。うーん、どうもオレを終わりにしたがっているみたいだ。そうじゃないにしても、とにかく年を取ったんだってことを認めさせたいらしい。そんなことは百も承知だ。しかし生涯現役を目指したスポーツ選手は、「引退か」みたいに書かれたら寂しいんだろうな。オレは寂しくなんかないよ。それにやりたかったら止めないから、ハハハ。それにしても、いったいいつこんなに時が流れてしまったんだろう。21世紀を迎えるカウントダウンライブをやったのは、ついこの前じゃないか。「ラブ・ストーリーは突然に」だって、大学で仙台に行ったのだって、ギター弾いてうたってみたのだってほんお少し前のことだった。
 「自己ベスト」なんてとぼけたタイトルのアルバムがよく売れた。あ、買っていただいた。不思議でならなかった。オレの音楽を聴きたいと思っている人がこの世の中にそんあにいるはずがないと考えていた。あれだけおおやけに、しかもずっと「女々しい」とか「暗い」とか言われてきたんだから。で、「いったいどんな人たちが、どうして買ってくれたんだろう」スタッフたちに何度となく聞いた。「なんとなく聴いた曲がたくさん入っているし」「なんたって、言葉にできない、が」「やっぱテレビに出たから」「TVスポットが効いたんじゃないですかね。」あのバカバカしいヤツだ。なんだか結局わからない。

 で、そんな人たちが高い料金を払い、貴重な時間を割いて、コンサート足を運んでくれる。きっと。オレはそんな人たちに何を見せればいいんだろ、と考えた。ま、若い連中はねじ伏せるにしても、オレより年上の、ずっと人生のことを知っている人だっているはずだ、彼らはオレの何を見たいんだろう。どうにも分からない。分からないことだらけだ。さらに考え続けた。で「自分ができることを精一杯やろう。自分にないものはどうしたってでてこないからなぁ」という考えるまでもない結論を得て、極めて当たり前を懸命にやることに決めた。オレだってただ年取ってきたわけじゃあるまい。それでダメなら仕方ない。払い戻しはしないけど。
 コンサートには数十年前から、ずっときてくれているひとたちがいる。きっといる。その人たちにとって、自分はもう、昔からの友人のような存在に違いない。「ずいぶん長いことやっているんだね。まだ頑張ってるんだね。」と迎えてくれるはず。もしこころの中で思っていたとしても、「最後の」なんて決して口に出していわずにね。一方ボクは「みんあ」と呼びかけるけれども、残念ながら、実のところ誰も知らない。それでもこころのなかで叫ぶよ、「みんな元気だった!?大好きな君たちに会いにきたよ!」ってね。しかし、オレは一度も使ってないんだ、最後なんて言葉は。オレがやめるときは・・・フッとね。
 2005/05/19 小田和正





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Last updated  November 30, 2005 02:01:14 AM
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