000000 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

JAFの趣味なページ

JAFの趣味なページ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

hornetJAF

hornetJAF

Freepage List

2009.06.08
XML
カテゴリ:映画レビュー
先行上映のターミネーター4を見てきました。
個人的所感として2>>(超えられない壁)>1>4>>>>3

!警告!
ここより先の地域には全自動対ネタバレ忌避者誘導弾が配備されています。
ネタバレが嫌なのに進むととんでもないことになってしまうかもしれないので、通過の際にはネタバレ忌避者のカテゴリーから自分を外すか、被弾しても核ミサイルを打ち返さない覚悟で通過ください。






 これ本当にターミネーターか?って言いたくなるくらい作風が変貌しています。銃撃戦も1や2のような、無敵の要塞がのっしのっしと歩いてくる感じではなく今風なスピードアクション。ターミネーターの無敵っぷりは控えめになっています。まあ前作まではターミネーターという存在は極めて特殊で人類は対ターミネーター戦など想定していない状況での戦闘であり、対して近作はかなり装備が充実している状態なので相対的にターミネーターの戦闘能力は低下しているということもあるのでしょうが。4ではターミネーターは特別な存在ではなく、スカイネット軍が数多く搭載している汎用人型兵器にすぎないのです。

 そう、とにかく今回は人類側の装備がとても充実しています。2における未来での戦闘風景はピックアップトラックの荷台にプラズママシンガンを搭載し、巨大な戦車のキャタピラに爆弾を放り込むといういかにもゲリラな装備でしたが、4では空軍さえ健在で大規模なヘリボーンも行われています。実際のところスカイネット軍の軍事力に対してゲリラ的抵抗が最終的勝利に結びつくとは考えにくく、まとまった反攻作戦が実施可能な規模の軍事力を有しているほうが現実的といっちゃ現実的です。史実においてゲリラ的抵抗のみで圧倒的に強大な火力を持つ軍を排することができた例はありません。もちろん外国軍の撤兵を引き出した例はありますが、政府転覆までできた例は思いつきません。
 ただこの装備の充実っぷりを見て気になるのは生産工場は生きているのかどうかということ。UH-1にしろUH-60にしろA-10にしろ、とにかくこの手の航空兵器は高度な生産設備を必要とします。この工場が運よくスカイネットの攻撃を免れ、今なお稼動を続けている(同時に原材料となる各金属や電子機器工場も破壊を免れている必要がありますが)のなら良いのですが、もし既に生産工場が壊滅していれば装備は全て使い潰して行く事になります。劇中のA-10にCAPまでさせている贅沢ぶりを見る限りでは物資事情が切迫しているとも思えないのが救いではあります。

 今さらっと書きましたが、そう、この世界のレジスタンス空軍の主力はかのA-10神なのです!23mm砲弾の直撃に耐え、主翼を半分吹き飛ばしても帰還し、100発以上の被弾をしてもなお生還し、機首の30mmアベンジャーは全てを吹き飛ばす、鈍足のタンクキラーA-10神です!A-10が主力とか製作者分かりすぎだろう!
 もちろんスカイネット軍の戦術を垣間見ることができるのも興味深いところです。この映画を見る限りではスカイネット軍は徹底したサーチアンドデストロイを採用しています。最前線の様子は描かれないので前線ではどのように戦っているのかは不明ですが、少なくともゲリラ狩りでは人間の兆候を小型偵察機が発見した後さらに人間がいることを確定したら、空挺で強力な部隊を投下します。これによって奇襲性を確保し、ゲリラ軍がまとまって抵抗できないうちに大火力で制圧してしまうのです。なんというベトナム戦争。

 マーカスの存在は批判も多いようですが、私はけっこう好きです。2003年においてあの実験が施されたということは、マーカスはサイバーダイン社が開発する「人の皮を被ったターミネーター」の試作一号機であると考えられます。その当時は単なる軍への兵器売り込みにすぎず、ただの人間にみえて実は人間より遥かに強い存在を敵地に潜入させて破壊工作をさせることができる、という点を前面に出した商品だったのでしょう。それがスカイネットの反乱と同時に接収され、新たな任務を与えられたのだと。心臓が残されていた理由は語られていませんが、潜入工作用には心音がするほうが都合が良いと考えられたのでしょうか?もしくは脳を代替するコンピューターが当時作れず、脳を生かすために心臓が残された、とか。
 劇中においてはマシーンであるマーカスの人情味溢れる優しさに対し、汚く残忍な人間の姿がこれでもかと描かれます。人間が勝手に自らをターミネーターのようにしてしまっていたという話ですね。その中での優しい機械であるマーカスは「人間対機械」を単に「思いやりある生物VS残忍な機械」として捉える従来のあり方にたいするアンチテーゼであり、それは機械は感情に乏しいものとするターミネーター旧シリーズに対しても同じことが言えます。が、しかし、そのような優しい自らが人間であるように振舞う姿さえプログラムに沿ったものであるというのは、良き人たらんとして自らをさらけ出せない現代の人間への皮肉なのでしょうか。

 わけの分からない散文を書いたところで、解釈が難しいシーンについて。多くのレビューでも言及していますが、何故カイル・リースを発見した時点で殺害せず、ジョン・コナーをマーカスにその場で殺させなかったのか、というのは今一わからないところです。カイルを殺害しないことによるメリットはコナーをスカイネット本拠におびき寄せられることくらいだと思いますが、スカイネット本拠に招き入れれば敵性分子を懐に入れるという大きなリスクを背負うことになります。それぞれその場で殺害すれば済むところをわざわざ生かしておいたのが何故なのかは難しいところです。
 なんとか理屈付けができないか、考え中です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.06.09 03:13:29
コメント(0) | コメントを書く
[映画レビュー] カテゴリの最新記事


Comments

なさか@ Re:5.56mm弾と7.62mm弾(04/04) 最近では5.56NATOの改良版(陸軍と海軍で異…
けんしろー@ Re:自衛隊一般幹部候補生・飛行適性検査受けてきました(05/17) どこかで切断して正方形をつくれとは、空…
ミグ@ ミグ ミグ21って格好いいよね。

© Rakuten Group, Inc.
X