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2016/07/14(木)00:19

変わってゆく秀吉 変わらない利休~映画「利休にたずねよ」

日本映画(350)

みなさん、こんばんは。都知事選立候補者かたまりましたね。 宇都宮さんが立派だなと思いました。 さて、こちらは奥様が闘病中の市川海老蔵さんが主演した時代劇です。 利休にたずねよ 出演 市川海老蔵 大森南朋 伊勢谷友介 中谷美紀 黒谷 友香 成海 瑠子 檀 れい 大谷 直子 中村 嘉葎雄 伊武 雅刀 柄本 明 袴田 吉彦 市川 団十郎 原作 山本兼一 脚本 小松 江里子 音楽 岩代 太郎  3,000もの兵に取り囲まれ、雨嵐の雷鳴が辺り一帯に響き渡る中、豊臣秀吉の命によって切腹しようとする茶人・千利休の姿があった。ついに覚悟を決めて刃を腹に突き立てようとする彼に、利休夫人の宗恩は「自分以外の思い人がいたのではないか?」という、かねてから夫に抱いていた疑念をぶつける。その言葉を受けた利休は、10代から今日に至るまでの波瀾万丈な道のりを思い出していく。  千利休の切腹当日から一旦遡って、過去→現在を交互に描く。だが面白かったのは利休よりも彼に切腹を命じることになる秀吉だ。先に「波瀾万丈」と書いたが、利休はどんなに周囲が変わろうと一切動じない。動じない理由は更に遡った過去によって明らかになる。逆に、変わっていったのは秀吉だ。  最初は町を走り回る織田信長を眺めているむさくるしい足軽スタイル。次に出会う時は信長の部下として侍り、月の出の時刻に合うように器を持ってきた利休の才知に唸る。この時には武士の格好をしている。信長の不興をかって利休に茶を所望する時に、衣装が幾分色が入ったものになる。実はこの時、秀吉は利休にある頼みごとをしていて、あっさり断られる。この時は神妙で控えめだった秀吉の頼みは、この後彼の地位が増すごとに執拗になっていく。そして信長の死後、晴れて天下人となった秀吉は、金を必ず衣服のどこかに含めるようになり、もはや利休に遠慮しない。望みを断る人間がいることも、自分を怖れない人間がいることも許せない。そして大抵、秀吉でなくても、人はそうなってゆくものなのだ。滑稽な役回りの秀吉を演じているのは地味なイメージの大森南朋。地位が変わるにつれて、衣装が豪華に、そして自身は傲慢になっていく俗物の秀吉がいることで、世俗の事から離れている利休の不動がくっきりと際立つ。 直木賞に輝いた山本兼一の小説を実写化。ロケは三井寺、大徳寺、神護寺、彦根城など、国宝級の建造物で行われた。   映画「利休にたずねよ」この作品情報を楽天エンタメナビで見る 【楽天ブックスならいつでも送料無料】利休にたずねよ 【通常版】 [ 市川海老蔵 ]楽天ブックス

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