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2017/01/12(木)00:06

雪が降らない台北に雪が降るように いつか会いたい人に会えるのだろうか~映画『台北に舞う雪』

中国&台湾映画(76)

みなさん、おはようございます。2016年もあと少しですね。随分早くに雪が降りましたが 年末は関東は降らなさそうですね。あとは地震が来なければ言うことなしなのですが…。 さて、こちらは雪が大切なモチーフになっている映画です。 台北に舞う雪 SNOWFALL IN TAIPEI/台北飄雪 出演 チェン・ボーリン 監督 フォ・ジェンチイ    台北・菁桐。鞄を持ったサングラスをかけた女性メイが電車から降りてくる。自転車に乗った若者モウが配達してお金をもらわずに去っていく。メイは新人歌手で突然声が出なくなった。モウは母親がいなくなって以来、街の人達に育てられてきた。二人はお互いの事を知らずにすれ違い、偶然出会う。やがてメイの正体に気付いた人達が現れて…。  境遇が違う男女が、出会って何となく好意を抱き始めた頃に、ある出来事がきっかけになり別れていく。恋愛映画の王道とも言うべきストーリー展開だ。各々のキャラクターも、根っからの悪人はいない。メイのスクープ記事をものにしようとした記者ジャックは、メイを送り出せないモウに自分を殴るよう言って、彼の思いをふっ切らせようとするし、モテモテのレイと、芸能界の不文律を破りまくったメイのフォローをぶつぶつ言いながらやってのけるマネージャーのリサ、モウをこっぴどく振ったにも関わらず、恋するジャックの前では「あなたに貰った熊を枕元に置いて寝てるの」なんてかわいい言葉を言ったりするウェンディなど、皆可愛らしい所を持っている。  彼等の住む町は電車の終点だ。メイがここを人生の終着地に決めたなら、モウはきっと自分の言った言葉の通りに彼女を守り抜いただろう。けれどメイの失踪の理由を知った時、モウは自分の気持ちを封じ込める。くー、いい人過ぎるぞモウ。もうちょっと自分の気持ちに素直になっていいだろうに。今どきの若者じゃないんだなぁ。    台湾映画と韓国映画の違いについて、とあるイベントで語っていた。台湾映画は直球勝負で韓国映画はどこまでも濃い。もし同じ題材を韓国で撮ったなら、こんなにふんわりやわらかな映画は撮れなかったはずだ。   「台北に雪が降るとき」に戻ってくるとモウの母親は言った。暖かい台北に雪は降らない。だから、その言葉の意味は「もう帰ってこない」ということだ。そんな台北に奇跡の雪が降った時、モウの心に希望が灯り、遂に街を出て行く。メイとはこの先ばったり会えるのか、モウの探していた人は見つかるのか。奇跡の雪を降らせた監督の答えはもう決まってるんだろうけれど。 日本全国送料一律324円!陳柏霖(チェン・ボーリン)映画「台北飄雪(台北に舞う雪)」DVD台湾セレクション

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