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2020/01/07(火)19:51

5%の視力で最高のホテルマンを目指す~映画「5パーセントの奇跡 ~嘘から始まる素敵な人生~」

ドイツ映画&ドイツドラマ(47)

みなさん、こんばんは。SF作家の眉村卓さんが亡くなりました。 最近訃報ばかりですね。 今日は映画の紹介です。 ドイツ映画​5パーセントの奇跡 ~嘘から始まる素敵な人生~を見ました。 5パーセントの奇跡 ~嘘から始まる素敵な人生~ MEIN BLIND DATE MIT DEM LEBEN 監督 マルク・ローテムント 出演 コスティア・ウルマン 真面目で成績優秀だったサリアは、先天性の病気により10代の時に95%の視覚を失った。だが彼には、5つ星ホテルで働くという諦めることができない夢があった。目が見えないことを隠してミュンヘンの一流ホテルで見習いを始めたサリアは、親友の助けを借りながら持ち前の明るさと努力で研修課題をクリアしていく。しかし、職場で恋をしたことから慎重に築き上げてきた偽装が崩れ始め、厳しい現実の中で自分の目標も失い始める。  本当に視力が落ちたのは、さあこれから学校を卒業して未来に飛び立とう!としていた頃なので、彼の陥った絶望は並ではない。父親の「現実を見ろ。マッサージ師か電話対応か」というアドバイスも外れてはいない。実際、目が見えない状態で危ない刃物が飛び交う厨房に入ったり、道を歩くのだって危ない。今回はなかったものの、災害が起きた時には、いくらホテルまでの道を覚えていたとしても、たどり着くのは困難だ。 ただ、サリヤはやり遂げた。一人の力ではなく、研修の時に助けてもらった事を機に父親のレストランで練習をさせてくれたり、何度も彼のピンチを救うマックスや、厨房で知り合ったハミード、研修の時に彼の障碍を見抜いたコックなど、働きやすい環境を整えてくれた周囲に支えられてやりおおせる。だからこれは奇跡ではない。いくつもの人の善意が積み重なった結果である。一方サリヤも奇跡的な記憶力でマックスを救い、母国では外科医なのにドイツでは皿洗いに甘んじているハミードを助ける。視力が弱い事は何もできないことではない。移民問題に対して厳しいと思われるドイツで、明らかに肌の色が異なるサリヤが能力で正当に評価されたのは素晴らしい。  視力をほとんど失ったことを隠してドイツの5つ星ホテルでキャリアを積んだというホテルマンサリヤ・カハワッテの著書「My Blind Date with Life」を映画化で大ヒット。主演のコスティア・ウルマンは、特注のコンタクトレンズで視力を抑えるという演技アプローチで役に臨んでいる。 5パーセントの奇跡 〜嘘から始まる素敵な人生〜 [ コスティア・ウルマン ]楽天で購入

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