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2021/01/29(金)00:00

遺産のカギは何とウサギ!その時現れる名探偵とは? 「パリから来た紳士 カー短編全集3」

海外のミステリー&ファンタジー小説(723)

みなさん、こんばんは。 いやーついに東京に初雪ですよ。寒かった。 今日もジョン・ディクスン・カー作品を紹介します。 パリから来た紳士 カー短編全集3 The Gentleman from Paris & Other Stories ジョン・ディクスン・カー 創元推理文庫 アメリカ独立戦争にも参加したフランス人ラファイエットの末裔アルマンがNYにやって来る。彼は友人の婚約者マドモアゼル・クローディーヌが貧窮にあえいでいるのを救うために、彼女の母親マダム・テヴネに会いに来たのだ。ところが駆け付けた時にはテヴネは口がきけず、玩具のうさぎと晴雨計を交互に見るばかり。何かの暗号だと思うがアルマンには到底解けない。その時アルマンがNYで入った酒場の飲んだくれ、ムッシュ・バーリーがヒントをくれる。カーの某ミステリ作家へのオマージュでもある「パリから来た紳士 (The Gentleman from Paris) 」  ブレンダ・レストレイジという魅力的な女性と婚約していたダン・フレイザーには、実は恋人がいた。そんな矢先にブレンダが何者かに殺されてしまう。騒ぎ立てている若者たちに、象のような足音が聞こえてきた。その足音の正体は…「見えぬ手の殺人 (Invisible Hands) 」(フェル博士)  フェル博士がことわざを連発する「ことわざ殺人事件 (The Proverbial Murder) 」(フェル博士)  過去の事件をフェル博士が解き明かす「とりちがえた問題 (The Wrong Problem) 」(フェル博士)  売り出し中の法廷弁護士ダーモットが「休暇も取れないほど忙しい!」と言うと悪友は「それはとっておきの冒険が必要だ。恋をしろ!」とたきつける。おあつらえ向きに美女が彼の前に現れるが事件も起きてしまう「外交官的な、あまりにも外交官的な (Strictly Diplomatic) 」彼氏の様子がどうもおかしい!というので探っていくと奇妙な依頼を受けている会社につきあたる「ウィリアム・ウィルソンの職業 (William Wilson's Racket) 」(マーチ大佐)  隣の部屋が煩いと互いに思っている隣人同士。しかしその部屋は空き部屋だった。ホラーになるのか?と思ったがやっぱりミステリーだった「空部屋 (The Empty Flat) 」(マーチ大佐)  歴史上の有名人がいいひと?として登場する「黒いキャビネット (The Black Cabinet) 」 「肥って、禿げていて、お口は悪いし、気に入らない相手とみると、窓からほうり出してしまうと」いう評判をものともせずメリヴェール卿に「何者かに命を狙われている」と相談する箱入り娘「奇蹟を解く男 (All in a Maze) 」(メリヴェール卿)収録。

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