2023/01/31(火)06:04
神田古書店街で失恋の痛手を癒すヒロイン 映画「森崎書店の日々」
みなさんこんばんは。テニスの大坂なおみ選手が11日、みずからのSNSで妊娠したことを明らかにし、競技には来年復帰するとしています。今日は神田の古書店街が舞台の映画を紹介します。
森崎書店の日々
出演
吉沢 悠 田中 麗奈 岩松 了 内藤 剛志 菊池亜希子 きたろう
交際を始めて1年半になる恋人から突然、他の女性と結婚することになったと告げられた貴子。職場恋愛だったために会社も辞めることになり、恋人と仕事をいっぺんに失う。深く傷つき、ただ泣き暮らす毎日を送る貴子に、小さい頃は貴子も遊んでもらったこともあったものの、ここ数年は交流はなかった叔父のサトルから電話がかかってくる。妻の桃子に家出され、ひとり神保町で「森崎書店」という古書店を経営していた叔父は、店に住んで仕事を手伝ってほしいという。誰かの救いを求めていた貴子は、その叔父の申し出を受け入れて、本の街のど真ん中に住むことにする。
失業&失職とダブルで悲劇に見舞われた女性が、新天地で様々な人と出会い再生に向かう。一言で言ってしまえばよくある話で舞台がコロナ禍の前の神田古書店街。秋の古本まつりも登場。確かに彼氏は最低だが、冒頭まだ恋人同士の二人が話す場面が登場した時に「既に貴子は一生懸命話しているけど恋人はうんざり」という様子が窺えて、もともと二人は“合わない”事が視聴者に示唆される。つまり貴子も恋に夢中で基本的な相性が見えてなかったわけだ。貴子が最終的に恋人に会いにいくわけだが、これも人によってはやらないだろうなぁ。要は、自分にとってのけじめなんだろうけど、相手はともかく妻には何の関係もないことだし。マンションの外で叔父さんドアをどんどんやってたら目立つだろうと思ってしまった。
普段は何も言わないし頼りなさそうに見えた伯父が、元彼に貴子がかなりこっぴどくやられた時に見せるオトコギが唯一の見せ場。但し盛り上がる場面としてはそれくらいで、他は貴子と店を訪れる人とのふれあいが淡々と描かれるので、退屈だと思う視聴者もいる一方で、過度に感情を刺激されなくていいと思う人も。ヒロインの台詞がちょっと聞き取りづらい。
第3回ちよだ文学賞で大賞を受賞した八木沢里志の小説を、人気モデルの菊池亜希子主演で映画化。
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