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カテゴリ:リクエストフィクション
学園 水戸黄門 第三話
「きゃ~あ!」 突然現れた二人の美男子にあたりは騒然となった。さっきまで目を吊り上げてマチ子と光子を追っていた奴らの目はすっかりハート形になっていた。 そのすきにマチ子と光子は無事、逃げ仰せることができた。 「はぁ、はぁ、なんとか逃げ切れたようね」 二人は息を切らしながら理科室と思われる空き教室に飛び込んだ。 「たすけてくれて、ありがとう」 「なんてことないわよ。それにしてもヒドい奴らね。あ、私のこと知らないかしら」 「ううん、知ってるわ。水戸光子さんですよね、C組の転校生の。私は唯野マチ子。B組よ」 「よろしく。マチ子さん。私まだこの学校で友達がいないの。よかった友達になってくれる?」 「うれしい。もちろんよ。だって、さっきみたいな目にあったら私に近づこうとする子なんていないと思っていたもの」 そんなマチ子の真剣な表情を見て光子は言った。 「あ、ごめん。私、手、洗ってなかったわ」 二人はひとしきり笑い言ったあと、放課後、一緒に帰る約束をして別れた。 「まったく、お嬢の方向音痴には毎度困らされますねぇ」 突然物陰から現れたのは先程の美男子の1人、格野ススムだった。 「ごめんごめん。だって、この学園ってものすごく広いのよ。まだ自分の教室に行くのも大変なくらい」 「我々がたまたま見つけなければどうするおつもりだったんですか?」 「ま、どうにかなったでしょう。実際どうにかなったし。それより、三郎は?」 「あいかわらずあなたは、あきれるほどの大物ですね。三郎はさっきの女子たちとまだちゃらちゃらやってますよ。それから、学園内では私のことは格野先輩、三郎のことは助川先輩とお呼び下さい」 「そうね。まだまだ正体がばれるわけにはいかないものね」 つづく ずっとこんな感じで話が進んでいく予定です。 ちなみに、助さんは助川三郎(スケガワサブロウ)。 体育科3年。テニス部所属。髪の毛が長い。 格さんは格野進(カクノススム)って名前です。 体育科3年。剣道部所属。髪の毛は短い。 どっちも身長は190くらいあります。 イメージは樹なつみのマンガに出てくるような感じです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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