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テーマ:ショートショート。(573)
カテゴリ:リクエストフィクション
今日のお題は
着メロ 秋葉原 桜餅 です。 タイトル「地球の危機」 我々の母星は食糧難になり滅亡の寸前まで来ていた。そこで我々は主食である桜餅が手に入る惑星を探して、この地球という惑星にたどり着いた。 「よし、早速この惑星を調べるのだ。この惑星に住む奴らが好戦的な種族でなければ一気にこの惑星と桜餅をいただくぞ」 「提督、モニターをご覧下さい。ここが地球という惑星の中心地の秋葉原という街らしいです」 巨大モニターには秋葉原の様子が映し出された。 「なるほど。確かに華やかだなぁ。あれがこの惑星の文字か。翻訳できるか」 「えーとですね、石丸電気。と、書かれていますね。看板のようです」 「看板だと?あのような巨大な看板で戦意を煽っているのではないだろうな」 「わかりません。まだ情報が少なすぎます」 さらにモニターは周辺を拡大して映し出した。 「あれを見ろ、同じような格好の奴らが大勢いるぞ。ゴーグルにバックパック。戦闘員ではないのか」 「どうやら、この辺りを根城にしているヲタという種族のようです」 「ということは、この惑星を仕切っている種族ということになるのか」 「あ、別の種族もいます。メイドという種族のようです」 巨大モニターにはメイド喫茶が映し出された。 「ヲタの召使いのようだな。ヲタとは主従関係にあるのか?」 「そのようです、ヲタはあそこで癒されるということです。ヒーリングポイントのようです」 「ということは戦闘で傷ついているということか。やはり、奴らは戦闘員かも知れんな。奴らが持っている袋からはみ出している白い筒は武器かも知れん」 「提督、大変です。奴らの持ってる袋の中身を解析したら、小型のロボットのような物がありました」 巨大モニターにはヲタが持つ袋の透視画像が映し出された。 「信じられん。奴ら、あんな小型の兵器を大量に持っているのか。なんという戦力だ」 「あの、電車という乗り物で戦地に向うようです」 今度は秋葉原駅周辺が映し出された。 「うおお、なんという人数が乗り降りするのだ。この人数が次々と投入されるとは、かなりの激戦が繰り広げられているに違いない」 ピロリローン、ピロリローン。 着メロが鳴った。B班からの報告だ。 「提督!大変です」 「どうした」 「B班の報告をご覧下さい。ネトゲといわれる戦闘シミュレーターのようです。この国のほとんどの家にこれに接続できるマシンがあり、ヲタ以外の種族もこれを利用しているようです」 巨大モニターにはパソコンでネットゲームをしている様子が映し出された。 「なに?ほとんどの奴が戦闘員になりうるということか。なんという好戦的な種族なんだ。持久戦になると兵糧の乏しい我々に勝ち目はないかもしれん」 「提督、それだけではないんです。このマシンのツウハンという機能で何でも買ったりもできるようです」 巨大モニターには通販サイトが映し出された。 「なに?やつらの補給線でもあるのか?」 「しかも、これで桜餅も買えるようです」 「まさか?そんな簡単に桜餅が手に入るわけが…」 「提督!B班がツウハンで買った桜餅の画像が送られてきました」 巨大モニターには巨大な桜餅の画像が映し出された。 「おおー。これでこんな危険な奴らと戦闘をしなくても我が母星の食糧難を解決できるぞ!」 こうして地球の危機は救われた。 おわり えーと。 秋葉原なんてよくわかりません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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