|
テーマ:山登りは楽しい(12128)
カテゴリ:TSURUGI
俺達は、欅平からトロッコ電車に乗り、宇奈月に向かう。窓のないトロッコ電車には、気持ちいい風が通り抜ける。電車という乗り物はなんと速いのだろう。歩けば数時間もかかる距離を数分で走ってしまう。
俺達は、剣岳に登った。冷めた言い方をすれば、重い荷物を持って、わざわざ疲れにやってきたのだ。岩場で死にそうになった。遭難しそうにもなった。おかげで体はぼろぼろだ。あちこちの筋肉が悲鳴を上げている。 そこに何の意味があるのだろう。ひょっとすると意味などないのかもしれない。しかし、この魂が洗われたような爽快感は何だろう?思い出すだけでにやけてしまうほど、楽しかった。岩場で恐ろしかったことも、もうすでに楽しい思い出になっている。インディー、らの字とともに、血の通った会話をし、胃がひっくり返るほど笑った。 意味などどうでもいい。爽快感の正体など、捜す必要はない。俺達が剣岳に登った。過ごした時間の中に大事なものを見つけたなら、それで十分だ。 東京で感じる物足りなさは、きっと夢中になっていないからだ。心から楽しめていないからだ。自分の振る舞いに、言葉に、血が通っていないからだ。 でも、この感触をこれから東京に戻る俺自身に、土産として持ち帰れば、もう大丈夫だ。自分を演じる必要はない。東京風に飾る必要もない。東京でも夢中になれるるものが見つかるに違いない。もし、自分を見失ったら、また、山に登ればいい。旅に出ればいいだけのことだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[TSURUGI] カテゴリの最新記事
肉体の疲労と、心の活力。
そこから、すがすがしさは生まれてきたんでしょうねぇ。。。 やっぱり、一生懸命な時って、自分を飾らないでしょ? だから、あとで思い出すと自分って物を見つめなおすことが出来るじゃないですか。 これって、実は大切ですよね! (2006.04.22 02:01:58)
なるほど~。確かにそうだ!
夢中になるというのは、日常ではなかなか難しい。 だから、日常なのだものね。 でも、ちょっとした心の持ちようで、なかなか面白い日常が過ごせたりもする。 桜の葉っぱがいつもまにか、一杯出てる!とか、パンが上手に焼けた!とか、綺麗な夕焼け見た!とか、今日もほーすけさんのブログ、素敵だぜ!とか。 ついつい、見栄はちゃりして、しんどくなったり、その心が、持てなくなってきたら、私も、自然の中で充電しよっと(^_^)b (2006.04.22 23:10:57)
iskenderさん
>肉体の疲労と、心の活力。 >そこから、すがすがしさは生まれてきたんでしょうねぇ。。。 >やっぱり、一生懸命な時って、自分を飾らないでしょ? >だから、あとで思い出すと自分って物を見つめなおすことが出来るじゃないですか。 >これって、実は大切ですよね! ----- ほんとうに、いいコメントありがとうございます。 実はこのブログの趣旨は、自分を見つめなおすことに合ったりします。 俺のへんちくりんな体験を皆さんがどう思うかとかね。いつも、本当にアリガトウゴザイマス。 ハッチ君にもよろしくお伝えください。 (2006.04.23 19:40:23)
みん1001さん
>なるほど~。確かにそうだ! >夢中になるというのは、日常ではなかなか難しい。 >だから、日常なのだものね。 そうですね。日常を日常だなぁと感じてしまうと、日常の中に自分が埋もれていってしまいますね。 > >でも、ちょっとした心の持ちようで、なかなか面白い日常が過ごせたりもする。 >桜の葉っぱがいつもまにか、一杯出てる!とか、パンが上手に焼けた!とか、綺麗な夕焼け見た!とか、今日もほーすけさんのブログ、素敵だぜ!とか。 >ついつい、見栄はちゃりして、しんどくなったり、その心が、持てなくなってきたら、私も、自然の中で充電しよっと(^_^)b そうです。いいこというじゃありませんか! 好奇心と冒険心はいつまで経っても忘れたくありませんね。 かといって、俺のように好奇心と冒険心のみで生きていくことはお勧めしませんが・・・ また、楽しみにしてくれてるみんさんのためにも、別の視点で何か書き始めます。 乞うご期待ください。 (2006.04.23 19:44:42) |