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カテゴリ:偉大な教師達
しかし当時の私にとって「寂しい」というのは言ってはならない言葉であるという強い思いがあったことも覚えています。
まずは子供らしい理由、兄達に泣き虫だと言われてバカにされたくない!というもの。 もう一つの理由は子供ながらの母への気遣いからくる理由、母に心配をかけたくない!というものでした。 そんな理由から、家で一人でいるときに自分が何をしているのかは、誰にも知られたくなかったのです。 ですので母の前で、兄たちの前で、また学校で、極力明るく振舞っていた記憶があります。 「帰りの会」の時間がくるのが本当に怖かった記憶も鮮明に頭に残っています。 またあのだれもいない家に帰るのが怖かった、というのが正確かもしれません。 当時はバス通学たっだのですが、バスに乗らず一人で歩いて帰ったこともあります。 その方が少しでも一人で家にいる時間が少なくてすむからです。 学校の前のバス停から我が家の最寄のバス停まで、バスで10~15分の距離でした。 歩いたって1時間もしないうちに家に着いてしまいます。 また当時のことですから、私が通学路と違う場所をうろうろ遠回りをしたいたら、どこかの「おっちゃん」や「おばちゃん」に見つかって「こんなとこで何してるの?」なんて言われる可能性が高いことも分かっていました。 だから必要以上に遠回りをして帰宅することはありませんでしたが、それでも少しでも帰宅を遅らせたかったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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