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Jun 16, 2007
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テーマ:たわごと(26889)
カテゴリ:今日のできごと
金曜の夜なのですが…。

いつもの馴染みの友人ちに行ってました。

何か…行きつけの店。みたいだな…あはは。


「ほらよ!お待たせ」

馴染みの店長みたいに友人は、ランチョンマットの上にドンとカルボナーラの皿を置いた。

私と一緒にカルボナーラ待ちだったランチョンマットの上には…既にパン皿とフルーツ皿もチョコンと置かれており、何だかこれって…

高級レストランだよ!?



「何だよ、これー!?」

スプーンとフォークを振り回しながら叫ぶ私を、ちょっと引きながら友人は見た。

「な、何よ?」

「何だよ、ここはレストランですか!?ミシュランガイドブックですか!?あ、ミシュラン知ってる?あのタイヤと同じなんだよ!?」

「何言ってんの、アンタ…」

呆れながら友人はキッチンで皿を洗っていた…。


「今日ね、幼稚園でミエちゃんと遊んだんだよ~」

「おお、そうかい。何して遊んだ!?ってか、誰だ?ミエちゃんって?」

彼女の娘が代わりに私の相手をしてくれますた…。



「今日…。この本を買おうかどうしようか迷っててさ、だから遅くなっちゃった」

夕食が済み、子供達も寝てしまい…。残された一番厄介なデッカイ子供の私が、テーブルにウダウダ引っ付きながら、もそもそ本を彼女の前に差し出す。

「どれどれ~」

まるでおかーさんのように彼女はパラパラと本を捲る。

こんな光景が…実はもう、半年以上前から続いている。

彼女は私にとって唯一…

一緒に…

マジメに本気で私の妄想に付き合ってくれている貴重な人物だ。


「なるほどね~」

「それでね、ここはこうでね…」

私はのっそり顔を上げると一緒に覗き込んで、説明をする。

「え?ここはこうが良いんじゃないの?」

ただ話を聞くだけでなく、彼女はちゃんと意見もする。

単に聞き流しているだけではないことが良く分かる。


彼女とは。

高校時代からの友人だ。

地元を飛び出し、同窓会にも1度も行った事が無い私にとって、地元が同じ友人はもう…片手で数えるくらいしか今はいない。


彼女とは、吹奏楽部で知り合った。

とにかく青春★したかった…意外に熱かった私は、クラリネットのパートリーダーにもなった。

そのくらい、大好きだった。クラリネットを吹きに学校に行っていたようなもんだ。


「私、良い大学に入りたいから…」

彼女は1年の半ばで退部した。

説得に行った時、彼女は困ったようにそう言った。

なんて面白くない人間なんだ!とものっそ腹が立ったのを今でも時々思い出す。


そんな彼女と今では…。

こうして妄想話に花を咲かせている。


水と油のように全く性格が違うし、彼女は本当にセンスが良いし、でも謙遜する。

そんな彼女に時折むかっとする。

思い切り自慢しちゃってくれたらスカっとするのに…そんなこと思いながらも、ちゃっかりいつもご飯を頂いている調子の良い私。

光と影。水と油。



「私の代わりに早く飛びな」

パタリと本を閉じて彼女は言った。

「私に出来ることがあれば、何でもやるから、スナは何も考えずに飛べばいい」

ニマニマ妄想話をしてたのに…。彼女のとてもとても美しい真顔に魅入られて…私もつい、真顔になる。

カリメロみたいな顔で真顔…。コントだよ…。


「ねぇ…。今まで黙ってたけど…」

不意に表情を和らげて彼女は言った。

「高校最後の夏のコンクール、私、見に行ったんだよ~」

結局…。部に戻らなかった彼女とは…それ以後、ぶっちゃけあまり親しくなかった。

3年生の時、同じクラスになったけど、そんなに仲良しではなかった。


その頃…。

私にとって吹奏楽部が全てであり、彼女にとっては受験勉強が全てだったから。


「スナ…。格好良かったよ」

何の曲を演奏したのか…もう、覚えていない。結局はそこまでの、単なるその時限りの青春だったのだ。

「うん。格好良かった」

何で突然そんなことを言うのか、バカな私には分からなかったけど…。

「ありがとう」

とりあえずペコリ、頭を下げた(ホントバカ)


「また、格好良い姿、早く見せてよ」

彼女は照れくさそうに言った。


彼女と過ごす妄想の時間がめっさ好きです。

ああでもない、こうでもない…。

昔の武士達が論議してたとき、こんな気持ちだったんじゃないかなあ~と思う。


彼女と話をしていると…

その妄想が妄想ではなくなり、本当になりそうな気がしてくるからまた凄い。


また私は飛ぶさね。

でも今度は…

一緒ですからー!!














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Last updated  Jun 17, 2007 10:07:46 PM
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