テーマ:たわごと(26889)
カテゴリ:今日のできごと
いつもの馴染みの友人ちに行ってました。 何か…行きつけの店。みたいだな…あはは。 「ほらよ!お待たせ」 馴染みの店長みたいに友人は、ランチョンマットの上にドンとカルボナーラの皿を置いた。 私と一緒にカルボナーラ待ちだったランチョンマットの上には…既にパン皿とフルーツ皿もチョコンと置かれており、何だかこれって… 高級レストランだよ!? 「何だよ、これー!?」 スプーンとフォークを振り回しながら叫ぶ私を、ちょっと引きながら友人は見た。 「な、何よ?」 「何だよ、ここはレストランですか!?ミシュランガイドブックですか!?あ、ミシュラン知ってる?あのタイヤと同じなんだよ!?」 「何言ってんの、アンタ…」 呆れながら友人はキッチンで皿を洗っていた…。 「今日ね、幼稚園でミエちゃんと遊んだんだよ~」 「おお、そうかい。何して遊んだ!?ってか、誰だ?ミエちゃんって?」 彼女の娘が代わりに私の相手をしてくれますた…。 「今日…。この本を買おうかどうしようか迷っててさ、だから遅くなっちゃった」 夕食が済み、子供達も寝てしまい…。残された一番厄介なデッカイ子供の私が、テーブルにウダウダ引っ付きながら、もそもそ本を彼女の前に差し出す。 「どれどれ~」 まるでおかーさんのように彼女はパラパラと本を捲る。 こんな光景が…実はもう、半年以上前から続いている。 彼女は私にとって唯一… 一緒に… マジメに本気で私の妄想に付き合ってくれている貴重な人物だ。 「なるほどね~」 「それでね、ここはこうでね…」 私はのっそり顔を上げると一緒に覗き込んで、説明をする。 「え?ここはこうが良いんじゃないの?」 ただ話を聞くだけでなく、彼女はちゃんと意見もする。 単に聞き流しているだけではないことが良く分かる。 彼女とは。 高校時代からの友人だ。 地元を飛び出し、同窓会にも1度も行った事が無い私にとって、地元が同じ友人はもう…片手で数えるくらいしか今はいない。 彼女とは、吹奏楽部で知り合った。 とにかく青春★したかった…意外に熱かった私は、クラリネットのパートリーダーにもなった。 そのくらい、大好きだった。クラリネットを吹きに学校に行っていたようなもんだ。 「私、良い大学に入りたいから…」 彼女は1年の半ばで退部した。 説得に行った時、彼女は困ったようにそう言った。 なんて面白くない人間なんだ!とものっそ腹が立ったのを今でも時々思い出す。 そんな彼女と今では…。 こうして妄想話に花を咲かせている。 水と油のように全く性格が違うし、彼女は本当にセンスが良いし、でも謙遜する。 そんな彼女に時折むかっとする。 思い切り自慢しちゃってくれたらスカっとするのに…そんなこと思いながらも、ちゃっかりいつもご飯を頂いている調子の良い私。 光と影。水と油。 「私の代わりに早く飛びな」 パタリと本を閉じて彼女は言った。 「私に出来ることがあれば、何でもやるから、スナは何も考えずに飛べばいい」 ニマニマ妄想話をしてたのに…。彼女のとてもとても美しい真顔に魅入られて…私もつい、真顔になる。 カリメロみたいな顔で真顔…。コントだよ…。 「ねぇ…。今まで黙ってたけど…」 不意に表情を和らげて彼女は言った。 「高校最後の夏のコンクール、私、見に行ったんだよ~」 結局…。部に戻らなかった彼女とは…それ以後、ぶっちゃけあまり親しくなかった。 3年生の時、同じクラスになったけど、そんなに仲良しではなかった。 その頃…。 私にとって吹奏楽部が全てであり、彼女にとっては受験勉強が全てだったから。 「スナ…。格好良かったよ」 何の曲を演奏したのか…もう、覚えていない。結局はそこまでの、単なるその時限りの青春だったのだ。 「うん。格好良かった」 何で突然そんなことを言うのか、バカな私には分からなかったけど…。 「ありがとう」 とりあえずペコリ、頭を下げた(ホントバカ) 「また、格好良い姿、早く見せてよ」 彼女は照れくさそうに言った。 彼女と過ごす妄想の時間がめっさ好きです。 ああでもない、こうでもない…。 昔の武士達が論議してたとき、こんな気持ちだったんじゃないかなあ~と思う。 彼女と話をしていると… その妄想が妄想ではなくなり、本当になりそうな気がしてくるからまた凄い。 また私は飛ぶさね。 でも今度は… 一緒ですからー!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 17, 2007 10:07:46 PM
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