病院の選び方:説明責任のしっかりした病院であるか
39度の熱がようやく落ち着いてきました。先日のCT検査の結果から、鼻からの膿が直接首にはいったわけではないことがわかりました。CT検査ではリンパ節などに膿などがたまっている場合、白い円状のものがくっきりと浮かび上がるために判定がしやすいようなのです。結果を先生が教えにきてくれたのが21時半ごろでした。僕がこの病院に入院してきてものすごく安心できた点はその説明責任をキチンと果たしてくれる、という点でした。手術前には母親と二人で2時間ほど手術説明を受け、そのあと僕が納得するまで主治医・副主治医の先生は質問・疑問点に答えてくれました。もちろん僕たちのほか誰もいない部屋でしっかりと時間をとってです。この病院では1つ1つの検査が終わるたびに検査の報告をしてくれます。これって患者にとってはものすごい安心感があるんじゃないでしょうか。この他毎日の診察があるときでも僕は少しでも疑問に思ったこと、不安なことは先生に質問するようにしています。こうしたときも、先生も忙しい中だとは思うのですが、それでもキチンと最後までこたえてくれます。入院しようとしている病院の態度というよりもそこで働く先生・看護士たちの応対の仕方といってもいいのかもしれませんが。ただ難しいのはこのような雰囲気は入院してみるまで分らないということです。でも今思うに調べる方法はあります。そもそも入院しようかどうかある程度絞っている病院なら直にいってみてみるべきだと思うのです。そして、外来患者のくるフロアではなくて病棟(患者が入院しているところ)にいって直に患者と話してみるのが一番いい方法です。はいりにくいかもしれませんがお見舞いにこられる方と同じく、一度はいってしまえばどうということはありません。一般的に病棟には部屋のほかにロビーなどがあってお見舞いの方や患者用に談話室などがありますのでそこでなら普通に会話することができます。これにまさる調べ方などはないと思います。もちろんその病院に入院された経験のある方が知り合いにいればなおいいのですが。僕がガンの告知を受けた病院での説明の態度は今でも腹立たしくて仕方ありません。診察室に呼ばれ、突然先生がものを書きながら目も合わさずに、「ガン細胞が見つかりました。今紹介状を書いてますので病院を2つのうちからどちらかを今選んでください。」と言われ、「どんなガンなんですか?進行状況は?転移は?」などなかばパニックになって質問したのですがそれは次の病院で聞いてくださいとばかりにほとんど相手にされませんでした。周りでは看護士さんたちががさがさ作業をずっとしていました。仕方なしに病院を1つ選ぶと廊下にだされ、しばらくすると看護士がでてきて、「これを次の病院にもっていってくださいね。紹介状と組織検査の結果です。」と荷物を渡されました。僕としては呆然とするしかありません。もう一度先生と話ができますか?と頼んでみたのですがもう次の診察にはいっているから無理とのこと。先生の技術が高い、新しくてサービスがいいという理由で選んだはじめての入院先でのやりとりでした。今入院している病院ではこのようなことはなかったんじゃないかな、と今思っています。僕たちガン患者には技術も確かに必要ですが、それ以上に心のケアがどうしても必要です。もしあの先生がガンを経験していたなら決してあんな態度はとらなかったんじゃないかと思います。病院を選ぶこと。これは本当にしっかりとするべきと思います。