京都に行ってきました-その③ 竹内栖鳳 展&細見美術館、平安神宮
その①②記事の記事の続きです。京都に行ってきました。-その③ 竹内栖鳳 展&細見美術館、平安神宮京都の美術・絵画展覧会めぐりです。◆京都市京セラ美術館(旧京都市美術館)『竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー』展会期:2023年10月7日〜12月3日実はもう少し早く旅行に行くはずだったのですが、私妹が「コレが見たいんじゃ!」とゴネて、会期に合わせスケジュールをずらしてもらいました。 学生時代から、ずっとずっと「近代日本画家で一番絵が巧いのは、竹内栖鳳画伯だから!!」と言い続けて○○年… 前期展示のみですが、大規模展覧会を観ることが出来ました!感無量でした!! 竹内 栖鳳(たけうち せいほう 1864 - 1942年)戦前の京都画壇を代表する近代日本画の先駆者。その画風は四条派を基礎としているが、狩野派の他に西洋の写実画法などを意欲的に取り入れており、革新的な画風を示すことで日本画の革新運動の一翼を担った。また弟子の育成にも力を入れ、画塾「竹杖会」を主宰。第1回文化勲章受賞。特に「動物を描けば、その匂いまで描く」といわれた達人であった。何というか「誰がどう観ても巧い、上手すぎから!!」というか「とにかく展覧会観に行って下さい!無理なら画集観て下さい!検索してください!!」としか言いようがありません。従来の水墨画技法・日本画技法を学び、洗練させまくった上で西洋的な立体感・写実性にも振れ、その描写力が一際冴え渡っていきます。その上で… 今回展覧会で圧巻&愛嬌に溢れた動物画や残されたスケッチ集の数々を観て、栖鳳の一番の魅力は、何よりもその「愛情深い視点」だな、と感じました。大好きな「絵になる最初」が後期展示だったのは残念でしたが…旅の悦びを感じさせる風景画、ライオンや鶏や鹿の躍動感、愛嬌たっぷりの熊や梟や雀たち、そして晩年の傑作「雄風」の虎の洗練された描線の美しさ…!いやぁもう、感無量でした…!◆細見美術館 開館25周年記念展「愛し、恋し、江戸絵画-若冲・北斎・江戸琳派-」京セラ美術館から歩いて10分、細見美術館にも行きました。毛織物で財を成した実業家・細見亮市(1901-1978)より3代に渡り収集した東洋古美術品を展示するために開設された美術館です。 今回の企画は多彩なコレクションの中から、伊藤若冲 のユニークな作品、葛飾北斎の肉筆美人画、酒井抱一に始まる洗練された江戸琳派の作品群展示でした。いやぁもう…よくもまぁこんな、美味しい作品ばかり!というか、本当に細見一家は芸術を観る目があるんだろうな、と。 江戸琳派の作品は、その前に鑑賞していた竹内栖鳳の作風と比較するのが楽しかったですし個人的には春日大社の鹿を描いた春日曼荼羅…それを立体化した希少な「春日神鹿御正体」を観れたことが嬉しかったです! ◆平安神宮 & 平安神宮神苑美術館が10時~だったので、朝方に近くの平安神宮にもお参りしました。堂本剛さんのライブで2度ほど来たことがあったのですが、日中は初めてです。そして実はどんな場所なのかも、よく分かっていませんでした。平安神宮とは…1895年(明治28年)平安遷都1100年を記念して京都で開催された内国勧業博覧会の目玉として、平安遷都を行った天皇である第50代桓武天皇を祀る神社として創祀された神宮。社殿は平安京の大内裏の正庁である朝堂院を模し、実物の8分の5の規模で復元されている。また、社殿一体の風致保存のため、周囲には池泉回遊式の近代日本庭園(神苑)が配されている。ーなるほど、明治時代にイベント用に創設された神宮だったんですね!堂本剛さんはじめ、AKBさんやその他アーティスト様方のイベントを柔軟に行えう事が出来るのも納得でした。 神苑の方に今回初めて入ってみました。というか、こんな植物園みたいになってたんだ…!!入って早々、日本古来の和歌や文学に登場する植物たちが集められたブースが。古文に明るくないから全然分かんないんですよねぇえエエ!!エンタメを正しく・楽しく享受するには、受け手にも知識が必須ですね… うう。控えめなゾーンを幾つも通り抜け、出口付近の東神苑に来ると…一番の見せ場:泰平閣の派手さが際立ちます。よく考えられた造りになっていました。満足です!3記事にも渡った京都旅行記事、これにて終了です。いやぁ…本当に、久々の旅行でしたが、最高でした。満足度半端なかったです!思い返すと、超有名寺院・名所を完無視してひたすら目当ての要所満喫のみに時間を全振りするスケジュールでしたが…ーイヤ本当に最高でした!!これからも気をつけながら、ちょくちょく計画を建てて行きたいですね~♪それでは。by妹