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カテゴリ:愛to暁のヨナ
簡単ですが、感想を書きたいと思います! 暁のヨナ 45巻 その2 / 第262話「ボロボロの登城」感想 (姉編) 最近は、本誌への掲載が月イチペース(隔号ペース)で安定していますね。 とても良いと思っています。 漫画画面がグッと良くなってる… 画面の丁寧さ、隅々まで表情・動きが生きているのを感じます。 やはり30巻台後半以降は、原稿に費やせる時間が本当にないんだな、と感じる画面というか、 キーとなる表情のところから描き始めて、 何とか形にして出していらっしゃるんだな…と感じてました。 なので話は伝わるのですが、キー以外の部分の絵は形をとるのでいっぱいいっぱいで 限界なんだろうな、というのはひしひしと感じていたので。 ペースを落としてからは、本当に漫画画面も落ち着いていて、 細部まで落ちなく表情が良いので、 最近の数話は安心する気持ちもありながら読み進めています。 *以下単行本45巻収録分のネタバレ含みます。未読の方はご注意ください!* (前回までの引き) ゼノさん及びヨナ姫が盃の中へ入っていき、独り廟に残されたハク様。 それと同時に、高華国は暗雲に包まれ、大地は鳴り響き始めた。 ハク様が崩壊する緋龍城を脱出すると、戦より帰還したスウォン陛下と遭遇し…。 今回は…平たく言うと、 終始スウォン様とハク様がベタベタしてたと言うか。 前回を読み終えた直後、妹(基本ヨナ姫基軸で読んでるつもり)が 「ちょっと目を離したすきに… ちょっと四龍の方を責任持って何とかしなきゃと、 そっちに注力しようとハク様から目を離した瞬間にコレだよ!」 と叫んだのが印象的でした。 まぁ、ヨナ姫の行動はですね、結果的に、 あれほど…コミック42巻に至るまで、まともに話すことも出来なくなっていた ハク様とスウォン様2人に緊急性の高い話題を提供し、 会話を弾ませることに大成功してるというか。 転じて、二人がお互いに(まとまらない)考えや思いを伝え合うところまで到達してるので、 ここで、こんなにガッと話を進めるんですか!!!とびっくりの展開でした。 最近は私が記事を上げるのはこの2人の動きがあったところばかりなのですが、 四龍方面は本当に分からないので。 いや、四龍伝説はこういうところに行きつくんだろうな~(行きついて欲しいな~) というのはあるのですが、 根本的に四龍伝説は、現行高華国の設定を作り込む過程で、 その裏で構築されたものだと思っています。 あとはもちろん、作品を華やかに彩る「四龍」を登場させること自体が 念頭にあって作ってあるというか。 結局四龍がなんなのか未だによく分かりません。 「四龍は…『四龍』だよ!それ以上でもそれ以下でもない!」という 別の言葉で定義/説明の出来ない、無意味な広辞苑程度の認識しかないので。 神託についても… こんな風に超直接的過ぎる「闇堕つる大地」が出てくるのか~、 へぇ~~~、…ナンデ?ドウイウシクミ?(←考えたら負け) …という感想しか出て来ないので、語りようがないというか。 というわけで、四龍伝説部分は今後も新情報が出て来た都度反応するとして、 語りたい部分…ハクスウォンシーンで印象的だった部分について。 今回を読んで一番印象的だったのは、とにかくハク様/スウォン様の 丁寧にお互いに連動した、影響し合う表情変化です。 これはもう草凪先生もノリノリで渾身!というか、 草凪みずほ先生の作品の真骨頂というべき描写だなぁ、と思います。 出だし、四龍+ヨナ姫の行方不明状態を受け、 その後崩壊する緋龍城の中から脱出してきたハク様が非常に動揺していて、 その表情を見て、スウォン様が冷静に、 すごくしっかりした口調で状況の把握・整理をし出すシーン。 また、スウォン様の「国王としての最後の仕事」という言葉と、 その後2人で緋龍王の廟に向かいながら、ハク様がスウォン様のケガの状態に気づき、 スウォン様が甲冑を脱ぐのを手伝うシーン… その後、まとまっていないような自身の感情をハク様にポツポツと話し出すスウォン様、 それを受け、こちらもまとまっていない感情を言葉にし出すハク様。 一連の流れは、非常に概念的な作りになっていると思っています。 甲冑がまさにスウォン様にとっての「王職の重み」 「強国化を進める意志を周囲に知らしめる姿」の体現であり、 甲冑を脱ぐシーンは、「肩の荷を下ろす」という概念なんだろうな、 と受け取っています。 スウォン様の「…軽くなった」の一言はとても印象的でした。 焼け落ちた緋龍城から、闇に覆われた空都の街並みを見渡しながら、 「私はイル王を殺したことを後悔していません」と言いつつ、 「シンアくんの向ける、(純粋な)怒りの目線を覗き込みに行った…」という旨を ポツポツと話すスウォン様。 それに対し、ハク様がかける言葉の数々ですよ。 「俺は…国の為なら何をしてもいいという考えは怖い」 「上に立てば選べるものが限られていることは分かっている…俺には無理」 「お前なら次こそは最善を導ける…お前の知性だけはどうしても信じてる」 なんとも…スウォン様のことをいつ何時でも、どんな状態でも 全力肯定したい想いがにじみ出てる言い回しだよなー、と思います。 まぁ、スウォン様を立てるために、一旦自分を下げる言い回しを挟むあたり、 相変わらず過ぎて、「てめぇ、そろそろいい加減にしろよ…!」という 殺気に近い感情も浮かびつつ、 ハク様のそんなところも含めて、私の頭の中ではスウォン様がずーーーーっと、 「や~さ~し~いぃ~~~‼ けんきょでと~お~と~いぃ~~~‼ やっぱりハクさまさ~い~こ~おぉ~~~‼」 って、心中感泣の万歳三唱しまくってますからね。 ヨナ姫や四龍の目線がある中で、今回の会話はとてもできませんから。 この「2人だけの時間」を作ってあげただけでも、 ヨナ姫が盃の中に入っていった甲斐があるってもんだと思います!本当に。 (ヨナ姫が帰ってきたら、2人が話せるようになっててびっくりしそうですね) 今回のお話も、次の45巻収録予定だと思います。 グッとお話も進んで来たなぁ~、とひしひしと感じています。 先ほども書いた通り、今後は基本月イチペースの掲載が続くのかな?と思っています。 更新頻度は落ちていますが、 画面のクオリティは比較にならないくらい落ち着いて、良くなっていると思いますし、 話の展開も、1話内に収まる濃密さが格段に上がっていると感じます。 この感じなら…完結まで無事に読み切れるのかも…! とはいえ、問題が山積している現状は変わらないわけで、 どこがどういった順番で出て来て、あるべく場所へ向かうのに どれくらいの尺を必要とするのか、全然分かりません。 草凪先生には是非、休載を挟みながらで全然大丈夫ですので、気長にじっくり… 納得のいく形で、あるべき場所に向けて描きだして行っていただきたいな、 と思っています。 今後も気長にじっくり、追いかけていきたいと思います! by姉
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最終更新日
2024.09.16 19:44:06
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