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March 23, 2006
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カテゴリ:雑記帳
今から準備をして
叔母のお金下ろしの手伝いに行って来ます。

帰りに母の所に寄ってくるので
帰りは遅くなりそうです。


それで先日見た事を書いてアップしていきます。






●3月中頃に見た出来事●




車で走行中、
短い距離の間に続く信号に引っ掛かって
長い列が出来ていました。

ふとルームミラーで後ろの車を見ると
白いワンボックスカーの
運転席の女性が見えました。

三十代始め頃のシャープな顔立ちの女性でした。

知的で整った渋い感じの、
肉付きの薄い顔立ちでした。

その女性はショートヘアで、
くわえタバコでした。

それが、口の右端にタバコをくわえながら
話しをしていました。

くわえたまま話すので、
唇の端にぶら下がったタバコが
微妙なバランスで揺れていました。

話しをするのと一緒に
タバコもぶらぶらと揺れるのです。

眉間にはシワが寄っていました。
つまり楽しげではありませんでした。



女性が話しをしていたのは
助手席に座っている4~5歳位の少年でした。

整った知的な顔立ちがそっくりなので
きっと親子だと思います。

少年はまだ小さいので、
頬がふっくらとして丸みのある可愛らしい
子どもらしい輪郭のお顔でした。



でも、少年は年端も行かないのに
既に諦めの表情で右側に視線を漂わせていました。

やっぱり眉間にはシワを寄せ、
頑として譲らないぞ!
という決心でもしているような硬い表情でした。

そしてムッとして
時折返事をしていました。



少し車が移動したので、
次に私が見た時には母親は顔を息子の方に向けて
左手で頬杖を付いていました。

左肘はダッシュボードの上に乗せてありました。
タバコは右手に持ち替えてありました。

母親は息子にかがみ込み、
キツイ顔で何かを懇々と話していました。

眉間のシワは深くなっていました。



幼い息子は完全に右斜め下を向いて
母親を遮断しているように見えました。

時折不快そうに
キッとした表情になりました。

私にはその少年が年齢を超越して
個性が光っているような気がしました。

自分をすでにはっきり持っていて、
母親のくどい説教にどう立ち向い、
自分の考えをどう正当化していくべきかを
脳の中でスピードを増しながら
考えているうように見えました。

でも、かなりの諦めが支配していて
「いつもこうだ」
と嘆いているようにも見えました。



私の車の中ではイギリスのTHE KILLSと言う
クールなバンドのシンプルな音楽が流れていたので

まるで映画のワンシーンでも
見ているような感じがしました。

あまりにも音楽とピッタリした、
乾いてクールでヘヴィな情景だったのです。



信号が青になり、車が動き出すと
険悪な親子の乗った車は左に曲がって行ってしまいました。


時間にして1分弱の観察でしたが
とても印象深い情景でした。

彼はどんな少年時代を過ごし、
どんな大人になるんだろうか?
と考えてしまいました。

できる事なら、
彼の近くに彼の味方が一人でもいてくれて
彼の孤独を癒してくれる事を願ってしまいました。













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Last updated  March 23, 2006 12:11:43 PM
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