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April 29, 2007
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カテゴリ:
●読んだ本●


「処刑前夜」メアリー・W・ウォーカー著

矢沢聖子=訳 講談社文庫









■あらすじ

テキサス州オースチン・アメリカ。

犯罪ライターのモリー・ケイツが長年追い続けた連続強盗殺人犯
ルイ・ブロンクの死刑の日が11年経って決まった。

被害者の一人、富豪のアンドリアの夫チャーリーには、これまで
幾度申し込んでも蹴られていたインタビューだが、チャーリーの
方から家に来て欲しいと連絡が来た。

会いに行ったモリーに対してチャーリーは、子供達とのインタビ
ューを止めてくれれば、自分とのインタビューに応じると言った。

それどころか、金で買収しようとさえした。

その後、チャーリーの2度目の妻が殺され、11年前にアンドリアの
死体の第一発見者だった、当時住み込みで子守りをしていたセラー
ノが行方不明になった。

ブロンクの死刑が決まってから、モリーが知らない所で動き始めた
事件の中で、犯罪ライターとしての沽券を掛けて調べまわる。

すると思いもかけない事実が浮上して来た。




■感想

しばらく感想を書くのが遅れたので、
直後の感動が薄れてしまったのだが、

とてもスリルに満ちて
重圧感たっぷりだった。


登場人物全てが怪しく思え、
犯人については完全にだまされた。


黒髪の女性を殺してからレイプすると言う
残虐なブロンクとモリーの対決シーンは
恐ろしくもおぞましい。


ブロンクについての本を
出したばかりの犯罪ライターとして

アンドリア殺しだけは冤罪かもしれない
と言う葛藤に悩みながらも、

真実を追求するモリーの姿勢には
とても賛同した。


最初の夫が刑事として登場し、
図らずも協力関係を結んで

長年のこじれた関係を解して行く所などは
恋愛もののロマンチックさもある。


色んなものが満載でとても面白かった。

でも、ぬるぬるした気持ちの悪さは
殺人犯の性癖の異常性から来るのかもしれない。


アメリカは州によって法律が違うのだが、
テキサス州では
殺人を重犯しても死刑にはならないが、

強盗殺人だと死刑になるのだ。
矛盾を感じる。



しかし読み応え充分である。










ちなみにこの作品は1995年MWA賞を受賞した。

(アメリカ探偵作家クラブ賞・
 もしくはエドガー・アラン・ポー賞)

前作「凍りつく骨」アガサ賞受賞に続いての
2作目でも受賞と言う濃さである。













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Last updated  April 30, 2007 01:50:26 AM
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