1393374 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ふゆゆん亭

ふゆゆん亭

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Profile

ふゆゆん

ふゆゆん

Category

Freepage List

Comments

ふゆゆん@ Re[1]:お返しにお茶漬けセット お茶の荒畑園(06/16) 散歩中の雨雲さんへ ↑何故か私の名前が散…
散歩中の雨雲様~★@ 散歩中の雨雲様~★ 急激な暑さと湿度にへきえきしております…
散歩中の雨雲様~★@ 散歩中の雨雲様~★ うっかりしておりました。 どうやら一般人…

Favorite Blog

映画『遥かなる山の… New! あけみ・さん

コロナ38日目 pandanandaさん

MapleNatural  まてん☆さん
teami kago あっちゃん☆*:・さん
Boiling Point boiling pointさん

Archives

December 10, 2007
XML
カテゴリ:
●読んだ本●


「猜疑」ジュディ・マーサー著  
北沢あかね=訳 講談社文庫







■あらすじ

TVプロデューサーのエアリアル・ゴールドは
事件に巻き込まれ記憶喪失となりながらも、

持ち前の機転と粘りで事件を乗り越えて来たが
記憶喪失以前に取材していたらしい

ジャック・スパーリングに出会い
ジャックの事件を再び追い始めた。


それは二年前に
ジャックの妻が大型ヨットから失踪し

ジャックが容疑者として逮捕され、起訴されたが
評決不能で釈放された事件だった。


2年前の自分の話を聞きだしたい事もあって
ジャックと食事をしたエアリアルは
二人がひどく気が合う事に気付いた。

複雑な思いを心に秘めたまま
エアリアルは事件関係者に会って
事件の洗い直しを始めた。


エアリアルの前には難しい選択肢が広がり
何が正しくて、何を疑うべきなのか解らない
デリケートな情況に陥って行く。


ジャックの妻を殺したのは誰なのか?
ジャックはウソを付いているのか?

ヘンリーに後ろめたさを感じながらも
ジャックに惹かれて行く気持ちは
動き出してしまった。


エアリアルは混乱した感情のまま
事件を調べて行く。









■感想

エアリアルが主人公の「喪失」「偽装」と続いて
これが第三作目。


最初の2作がとても面白くて
文章も勢いがあって
楽しみに読み始めたのだが

ヘンリーとの関係も特にうれしくはなく

(エアリアルがとても魅力的なのに
 私がヘンリーに魅力を感じていない。

 魅力的な主人公と魅力を感じない男性が
 付き合っているってうれしくない)

魅力を感じるジャックが犯人か犯人じゃないのか
ぐるぐるぐるぐると廻って
ちょっとくたびれたのかもしれない。

途中でどうでも良くなって来て(笑)
流し読みになってしまった。


何だろうか?

エアリアルの中途半端な感情や行動に
イライラしたのだろうか?


今までのエアリアルに感じていた魅力を
今回は感じなくて

読み進めるのに
努力が必要になったのかもしれない。


読み終えるのに
3週間も掛かってしまった。

楽しくないから
ちっとも進まなくて。


それに最後の最後でも
ジャックは何だったのか良く解らず

多分こうなのかな?と考えると
気付いたなりに悲しくなり

なんとも言えない
未消化な気持ちが残った。



う~~~~~~ん。
なんだかなぁ。



バリンバリンと突き進んでいくエアリアルが
恋をするとふにゃふにゃになっちゃうのかな?

ではヘンリーとは恋じゃないのかな?

それともヘンリーとは
自分らしさを生かせる関係なのかな?



理不尽な感情だけが残ってしまった。



まあ、
シリーズ物を読んでいるから読むんだけどね。



あちこちに突っ込みを入れたくもなった。

あんなに頭が良いのだから、
こっちの可能性を考えない訳がないでしょう?

別の可能性を避けて考えているのは
不自然じゃないの?

なんてね。




あんまり楽しくなかった。








でも、
今まで生きて来た事で植え付けられた
トラウマも記憶も消して

大人の人間として自分を再構築しながら生き直すというのは
今の私にはとても魅力を感じる設定だ。


お年寄りが時にひどくねじくれた感情に左右されて
頑固者になるのは何故なのだろうかと

子供の頃や若い頃に思っていたのだが、
自分が環境によるクセやトラウマによって

良いものから逃げたり、
自分を追い込んでしまう事を自覚してからは

経験によって刻まれた恐怖心や不安感や
自己不信や悲しみは

自分ではなかなか消し去れない物なので
それを消し去ってしまった記憶喪失を乗り越えるために

空っぽの記憶を埋めるために
大人になった自分を再構築すると言うのは
ひどく魅力的に見えてしまう。


普段の生活の中でも
湧き上がってくる苦しみや悲しみに
飲み込まれそうになると

よくエアリアルの事を思い出す。




環境に左右されない芯となっている自分て
どんな自分なんだろうかと
よく考えるこの頃。


その点でこのエアリアルシリーズは
私に新しい視点をくれた。














お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  December 10, 2007 01:15:10 PM
コメント(4) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X