第112画『兎 野生の闘牌』を語る
かなり昔の麻雀漫画。週間少年マガジンで「哲也」が連載されてから10代にも麻雀が浸透した時期だったと思います。彼らが二十歳を超えた時が麻雀漫画の全盛期に入ったのでしょう。数多くの麻雀漫画が単行本化されていました。(今では雑誌に掲載されても単行本にならない作品もあります)一番有名なのは福本作品である「アカギ」でしょうが、いかんせんこの作品は10巻くらいまでは空前絶後の面白さだったのに、間延びした漫画の代表のようになってしまいました。今の「カイジ」をさらにさらに間延びさせた感じです。私的にはイチ押しの麻雀漫画は押川雲太郎先生の作品なんですが、こちらは麻雀にどっぷりはまったコア層向けかなと思います。麻雀のルールを知っているくらいのライト層にはこの「兎」がおすすめです。主人公の武田は高校生ですがとある事をきっかけに10代の台打ちグループのZOOに加入します。若い感性をウリにしたグループで女の子もいます。メンバーはコードネームが麻雀の打ち筋になぞらえた動物の名前になっています。主人公の武田は牌を触った時に危険牌が分かってします特殊能力持ち。(場の空気や牌についた僅かな汗や視線などで感じ取っているらしい)危険を察する能力が高いという事で兎のコードネームを得た主人公は文字通り命をかけた麻雀勝負へと足を踏み入れていきます。↓の画像は第一部の日本最大の広域暴力団との勝負の終盤。(負けたら結構エグい展開。グロい描写あり)山の牌を感じ取れるという兎を遥かに超えた能力者との戦い子どもの頃に読んだこのシーンは痺れました!麻雀漫画の中では一番キレイな絵ですし、女の子も今風ではないが可愛く描かれています。麻雀を知っている方にはちょっと読んでほしい作品でした。ちなみに私はユキヒョウよりジャッカルの方が好きです笑【中古】 兎-野生の闘牌 1~最新巻 [コミックセット]価格:3,980円(税込、送料無料) (2024/1/29時点)楽天で購入