碁盤を囲んで

管理人から

昨日、家族で上野に出かけた。

公園内に入るといきなり桜のトンネルである。

思いがけず満開で圧巻であった。

朝日新聞のカメラマンが脚立に乗ってカメラを向けていた。

今朝の１面に掲載された写真がまさにそれであった。

動物園の入り口は長蛇の列、20分ほど待って、ようやく園内へ。

パンダは眠っていた。ゾウは砂浴び中、サルたちは元気だ。

クマが冷凍ものと思われる秋鮭をくわえて歩いていき、

頭からかじって、骨だけにするまでを、完全にやらせと知りつつ観察した。

さて、東園の動物たちを一通り見終えると、公園内のモノレールに乗ることになり、

実に45分も待ち続けて、ようやく車中に座った。

するとガラス張りの車体の向こうから、行列の人々が我々を見ているではないか。

モノレールが出発してまもなく、崖にいたエミューたちにも見られてしまった。

先ほどまでのオリの中の動物たちと完全に立場が入れ替わっている。

視点を変えるとはまさにこのことであろう。

第13回新囲碁ボケのお題では、父親のセリフが問題であるが、

ここはひとつ、父親の言葉を受ける側の若者の立場になって考えてみようか。

脇にいる母親や、若者の彼女の挙動もポイントか？