グッバイ! 少年時代
土曜日に学校バザーを控えた木曜日。学童の6年生は、「6年の店」を出すため、夜9時まで残って、べっこう飴やクッキー作りに励んでいました。ちょこ坊から「迎えに来てコール」があったので、仕事を切り上げ、学童までお迎えに行くと、いつもは会えない6年の母たちが数人集まっておりました。「ちょこ坊君、久しぶりに見たら大きくなったね。それに…」と、みんなに言われ「そうなのよ、1年間で13センチも伸びたのよ。洋服を買い替えるのが大変で」なんて、おしゃべりしていました。学童を出てから、彼女が言ったセリフが、急に脳裏に浮かんできました。「大きくなったね。それに、声変わりもしているし」うん、声変わり?改めてちょこ坊に話しかけてみると、「あれれ、今朝と違う声になっている」確かに、ここ2週間ほど、「のどがイガイガする~」なんて、言っていたけど、まさかこんなに急に声変わりするなんてあぁ、こうしてどんどん大人になっていくのね~と、肩を落とす私に、「大丈夫、大丈夫。中身はそのままだから」と声を掛けるちょこ坊。中身がそのまんまで良いのか、悪いのか…。確実に大人への階段を上り始めたちょこ坊を見て、少年時代の終わりを予感する母なのでした