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カテゴリ:小説案内
立原正秋の『冬の旅』読み終えました。
主人公の「行助」に近い人間って、今の日本に存在するだろうか? と、 また、立原正秋とこの作品はどのくらい重なるだろうか? などと考えました。 ここまでに仕上げる才能。 読ませる作品を描けた立原正秋に感服しました。 作中の詩、 「みまかりし友よ」 が一番納まっていましたね。 ストーリーの流れから。 少年院を扱っていますが、心底狂った人間が登場しなかったことで救われた思いがしました。 誰より、「行助」が希望を与えてくれました。 倫理そのもの、という表現がありますが、 人として生きる希望がそこにあること。 それが読者を引っ張っていったと思うのです。 実際、このような作品を仕上げることは容易ではない。 白けないものにすることは、と。 ◆医療機関案内 インターネット案内 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/08/27 09:55:26 PM
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