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王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

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2022.08.08
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カテゴリ:蜜猫

2022年6月刊
密猫文庫
著者:七福さゆりさん
天使(?)みたいな王子様×赤面症の侯爵令嬢
初恋の王子様は姉が好きなはずなのに何故か甘々溺愛新婚生活が始まりました♪
「僕は幸せだよ? ずっと好きだった女の子をこの手に抱いているんだからね」

公爵令嬢リジーは姉とお似合いだと噂されるマリウス王子から突然、求婚される。

その後、姉が別の相手との結婚を決めたので彼女とのことはマリウスの片想いだったのかと思ったリジー。
自分でマリウスを幸せにすると決意し婚約を結ぶも、彼はそれ以上に彼女を甘く溺愛してくる。「ここが気持ちいいんだね。たくさん触らせて」以前から恋していた人との夢のような日々。だがマリウスの弟王子がリジーに意味ありげに近付いてきて!?
​     ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
  リジー=音楽一家・ラングハイム公爵家の次女。
      初恋の人であるマリウスに求婚されて婚約者になる。
 マリウス=カトレア国の第二王子。優しく人当たりが良い人物だが、リジーに関
      する事にのみ狭量で嫉妬深い。
 アイリス=リジーの2歳上の姉。引っ込み思案な妹を励まし可愛がっており、リ
      ジーの婚約が決まってすぐに、自身も恋人・クロードとの結婚を両親
      に報告した。
 クロード=王立騎士団団長。アイリスと交際しており、後に結婚。
オリヴァー=マリウスの異母弟。優秀な兄を妬み、リジーの横取りを企てる。


代々音楽の素養があるラングハイム公爵家の次女・リジーは自身もピアノの名手であった。
でも、引っ込み思案であがり症の彼女は人前になると上手く弾けない。
今日も側室様主催のお茶会に招かれ、母と姉と3人でその腕前を披露していたのだが、リジーは緊張でミスを連発。演奏が終わり独り庭で泣いていると泣いていると第二王子で姉の友人でもあるマリウスがリジーを慰めてくれた。彼はどうしても家族以外の前での演奏では緊張してしまうなら、観客たちを親しい者たちだと思えば良いとアドバイス。
マリウスと話したのも緊張をほぐしたのか、次に奏でた曲は一回もミスをせずに弾き切った。
リジーはマリウスの言う通りだったと彼に感謝し、以降リジーにとって忘れられない出来事になったのだった。
でも、これは決して叶うはずの無い恋。だって彼は姉・アイリスが好きなのだから。

それから数年経ち、アイリスとは違うタイプではあったが美しく成長したリジーは、女癖が悪いと評判の伯爵にしつこく迫られ、追いかけられていた。
意を決して、バルコニーから飛び降りた彼女は下にいた人物に受け止められ無傷で済んだ。見るとマリウスではないか。慌てて起き上がろうとした所、彼の手がしっかり胸を掴んでいてパニック。
失礼を詫びる彼に、自分こそおかげで助かったとお礼を言ってその場は別れた。
そんな出来事から一週間ほど経ったある日、マリウスが公爵家に来ると先触れがあり、いよいよ姉との婚約が決まるのかと複雑な心境だったリジー。
だが、やって来たマリウスが求婚したのは姉ではなく自分だった。
もしや、マリウスさまも緊張して人違いしたのかしらと家族を見回すと、両親と共に姉も大喜び。おかしい、社交界でもアイリスとマリウスの仲は有名だったと言うのに。
まさかあの日、リジーの胸を触ってしまった責任から?と見当はずれな結論に達した彼女は、再三の問いかけに、つい承諾。
正式な婚約発表は準備もあるため後日になるものの、双方の同意の元、二人の婚約は決まります。

その夜、アイリスから改めてお祝いされたリジー。本当に嬉しそうな態度からして嘘をついているとは思えない。もしかして、ずっとマリウスの片思いだったのだろうか。
悶々としているとアイリスは更に爆弾発言を。自分も結婚するのだと聞いて心底驚いたものの、単に家族には内緒にしていただけで恋人がいたらしい。
相手は王立騎士団長を務めており、長らくアタックし続けた結果射止めたとのことで、その際マリウスにかなり力を貸してもらっていたのだそうだ。
姉の恋バナを聞きつつ、リジーは想い人に自分ではない男との恋愛成就に協力させられたマリウスが気の毒でしょうがなかった。それならば、自分がマリウスの幸せのために努力しようと決心。
彼がアイリスではなくリジーが好きだから求婚したのだとは夢にも思っていないことから、お互いの気持ちにズレが生じるわけですが、マリウスはようやく手に入れたとばかりにリジーを溺愛。
婚約披露パーティーで正式に二人の婚約が発表されると、隣国の建国記念祭へも彼女を連れて行きます。
その際、押しに負けて本来なら許されない婚前交渉にも及んでしまった二人。
マリウスの自分への接し方と言い、リジーが自分は愛されているのではとも感じ始めていた頃、マリウスの弟・オリヴァー王子がリジーに言い寄って来て・・・。

長年マリウスに恋していたリジーはオリヴァーの誘いにも全く乗らず、跳ねのけますがオリヴァーもしつこく諦めません。
その間に、彼からも本心を聞き、マリウスに愛されていたと知ったリジー。二人の仲は一層深まるも、やはり気になるのはオリヴァーの動向。マリウスも弟の行動を警戒するも、彼の名を騙った手紙にリジーが呼び出されて貞操の危機に。
当然、マリウスに現場に踏み込まれて事なきを得て、オリヴァーは兄から手酷い制裁を受けます。
その後もまだ諦めてないようだったけれど、さすがにもう痛い目には合いたくないとマリウスのひと睨みで退散。
数か月後、二人は式を挙げ、エピローグでは本編の数か月後に新婚旅行に出かけ、そこでリジーの妊娠が発覚してお終い。
おまけの短編ではアイリスとその夫・クロードのやり取りが描かれています。

ヒーローの異母弟の横やりが入るものの、物語自体はほぼヒーローとヒロインのイチャイチャ話です。
ので、深く考えることも無くさらっと読めます。
辛い展開のお話は心境的に読みたくないなって時には打って付けの本かも。
因みに、ヒーローは第二王子ですが、第一王子は逸り病で早逝しており、実質ヒーローが王太子と言う扱いみたいですね。
異母弟が妬むのもまぁ判らんでもないかな。

評価:★★★★
それなりにエロ多目の内容ですが、本人たちが幸せならそれで良し。





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最終更新日  2022.08.10 17:42:57
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