|
カテゴリ:マカロン文庫
2022年3月刊 マカロン文庫 著者:一ノ瀬千景さん 小さな法律事務所で働くパラリーガルの繭。恋愛経験が少ないものの、かつて一夜を共にしたエリート弁護士・樹との間に生まれた男の子を秘密で生み育てていた。しかし、ある日、息子といるところへ彼が突然現れて…!? 彼の子であることを隠そうとするも、庇護欲全開の樹に、息子ごとたっぷり甘やかされる。「一緒に歩む未来を必ず手に入れてみせる」ーー2年越しの滾る独占愛に、繭はタジタジで…。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用 登場人物 妹尾繭=1歳になる息子を育てるシングルマザー。 高坂樹=弁護士。3年近くアメリカに留学していた。 妹尾旬太=繭と樹の息子。 2年4カ月前、大手法律事務所でパラリーガルとして働いていた繭は、因縁の相手との再会で困っていた所を助けられたのをきっかけに憧れの人であった高坂と一夜を共にした。 彼は、事務所でも優秀で勉強のためにアメリカへ留学が決まっており、この日はその送別会であった。告白するチャンスを逃しはしたものの、こうして思い出は貰ったので満足している。 留学後も高坂からはメールは届いていたけれど、敢えて返信はしていない。 そんなある日、繭は体調を崩し、妊娠していることが判った。 当然、父親は高坂。しかし、交際しているわけでもないのに子供が出来たと言っても迷惑をかけるだけ。繭は一人で育てることを決意し、その後、男の子を産んだ。 長男・旬太ももう1歳7か月。繭は妊娠を機に前の事務所を辞め、今は小さな法律事務所で働いている。所長の堂上は昔はやり手の弁護士だったそうだが、随分とのんびりしていて依頼は少ない。 今相談されている離婚調停で慰謝料が取れるなら事務所もかなり助かるのだが。 それにしても、依頼人の川口は事務所を訪れる度に何かと繭とコミュニケーションを取りたがるのにはどう対応すればいいのやら。無碍にするわけにもいかず少々困っている。 ある日、繭はつい最近帰国したばかりだと言う高坂と偶然再会。その際、丁度、旬太を連れていたので彼そっくりな息子を疑わしげに見ていた高坂にバレやしないかと冷や汗。 思わず、旬太は1歳になったばかりと計算が合わない様胡麻化したものの、後日、懸念していた川口からのストーカー行為から危うい所を救ってくれた高坂に安全の為だと押し切られて、彼と暫く同居することになり・・・。 シークレットベビーものです。 年齢のごまかしも、高坂には早々にバレており、しかも自分の幼い頃とそっくりとなれば、どう考えても俺の子だ、になりますよね。 とはいえ、高坂は本人の口から聞きたいと敢えて問い質すことはせず、しれっと同居。 あの依頼人も何か嫌な感じ(気持ち悪い方の)と思ってたら案の定、ストーカーだった。 高坂がを俺の妻だと言った事から、余計に川口を煽ることになり、クライマックスでは再び繭を襲うと言う粘着っぷり。もしかしなくても、そんな厄介な性格だから奥さんが浮気したんじゃ。 この事件を機に、二人は互いへの想いを打ち明け後に結婚。 ハッピーエンドで終わっています。 正直、高坂はどういう気持ちだったの?と疑問だったんですが、何のことはない、努力家の繭に以前から好意的で、あの夜以降留学してからも彼女とコンタクトを取るべく忙しい中メールを寄越してたのでした。この繭も思い込みが激しいタイプっぽいから、しかも悪い方に持って行きがちという。 でも、なんだかんだと上手く行って何より。 評価:★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.04.17 12:39:48
コメント(0) | コメントを書く
[マカロン文庫] カテゴリの最新記事
|