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カテゴリ:オパール文庫
![]() 2021年8月刊 オパール文庫 著者:玉紀直さん 幼なじみで手の届かない存在だった御曹司、逸樹。突然結婚を打診され、困惑するけれど。「花凛は甘い香りがする」鎖骨を舐られ、思わず声が漏れる。深いところで剛直を受け入れれば、理性は吹き飛び、快感に蕩けて。何度も抱かれ、大好きな人と結ばれることの悦びを知りー。なのにある日、彼の婚約者候補が現れて!?王子系副社長とパティシエールのスウィートな恋の行方! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用 登場人物 寺田花凛=スイーツコンテストでの優勝歴もあるパティシエール。 八重樫逸樹=大企業の御曹司で花凛とは幼馴染。 八重樫智樹=逸樹の弟。 「一生君の作るお菓子が食べたい」、高校生の時に初恋の人である八重樫逸樹に告げられた花凛は、それまでは飽く迄趣味の領域だったお菓子作りを本格的に学ぶため、専門学校へ進学。卒業してすぐにコンテストで優勝し、その景品だったフランス留学の切符を得た。 たっぷり4年間現地で修業し、1年ほど前に帰国して今は有名カフェレストランでパティスリー部門を担当している。 そんなある日、八重樫家に呼び出された花凛は、逸樹とその弟・智樹から衝撃の申し出をされた。 二人のうちのどちらかの妻になってほしい、と。 どうやら、彼らの弟・大樹の結婚が決まり、夏には式を挙げる予定だそうなのだが、頭の固い二人の祖父が三男が長男次男を差し置いて結婚するなんて有り得ないと言ってるらしい。 そこで、逸樹と智樹は結婚を急かされており、下手をすると意に染まぬ政略結婚をさせられる可能性がある。どうせ結婚するなら相手は気心の知れた花凛が良いというのが二人の意見。 だが、智樹はともかく、逸樹には婚約者がいたはず。 それがショックで、4年もの修行に出ていた経緯のある花凛は少々複雑な心境に。 なのに、逸樹が言うにはそもそも当時も候補は上がっていたものの、実際婚約にまでいなかったそうで、花凛の早とちりだと判った。 逸樹の妻になれるのは嬉しいが、寺田家は代々八重樫家に仕える家系。使用人の娘が嫁ぐなど恐れ多い。少し考えさせてほしいと時間を貰ったが、逸樹による猛アピールに元々片思いの相手だっただけに花凛は陥落。あっという間に一線を越えてしまったのだった。 そもそも、長男である逸樹の結婚が決まれば三男の式も予定通り挙げられる。 八重樫家の四兄弟たちと仲の良い花凛が嫁いで来ることに皆歓迎してくれた。それでも、智樹だけはまだ何かとちょっかいを掛けて来ていたけれど。 しかし、逸樹の結婚話が耳に入ったようで、以前婚約者候補だった道明寺家のお嬢様が花凛の職場に現れた挙句、彼女から散々詰られて・・・。 もう一人の夫候補がいた割に、元々両片想いだったことから花凛と逸樹が結ばれるのも早かった。そもそも、逸樹にしてみれば「一生君の作ったお菓子が食べたい」はプロポーズのつもりだったのに、花凛は、彼お抱えのパティシエになってほしいと言う意味と勘違い。 おまけに彼の婚約話も加わって4年もの間回り道をする羽目に。 そのブランクを産めるように蜜月期を過ごしていた二人の前にトラブルが発生。 元婚約者候補のお嬢様が難癖を付けに来て、つくづく身分違い差を思い知らされる花凛は、逸樹との結婚を諦めようと思い詰めるも、彼女を家族の様に大事にする八重樫家の兄弟たちによって事なきを得ます。その後、慌ただしくではあったけど、二人は入籍。無事に三男も予定日に式を挙げハッピーエンド。 高々候補だったお嬢様は一体何様?とイラっときたものの、実は色々周囲からのプレッシャーもあっての行動でした。 後に自らの行いを反省し、花凛にも謝罪したこともあって、印象が180度変わったキャラです。 案外この人が智樹と?と思わないでもなかったんですが、そっちとか~~いっ、なモブキャラと思ってたお相手と交際に至ったと言う顛末に少々ビックリ。 花凛のモノローグが如何にも庶民なそれで、内容含めて面白かったです。 評価:★★★★☆ このお話、同レーベルのスピンオフらしく、案の定そちらは未購入でした。 はい、三男・大樹さんのお話です。 とはいえ、そちらを読んでいなくても問題はありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.04.22 21:33:31
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